強豪スイス撃破へ「オプションは2つ」…吉田麻也「トライするにはいい相手」

2018年6月7日(木)7時43分 サッカーキング

6日の練習に臨んだ吉田麻也 [写真]=Getty Images

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 ロシア・ワールドカップに向けてオーストリア・ゼーフェルトで合宿中の日本代表は6日、ウォーミングアップを行った冒頭の15分のみを公開し、その後の非公開練習では8日の国際親善試合・スイス戦(ルガーノ)に向けて戦術練習を行った。

「自分たちが今やっていることをトライするには非常にいい対戦相手だと思う」。FIFAランキング6位のスイス代表との一戦を前に、DF吉田麻也(サウサンプトン)は試合のイメージを膨らませている。

 スイス代表は、右サイドのMFジェルダン・シャキリ(ストーク)やDFシュテファン・リヒトシュタイナー(ユヴェントス→アーセナル)、左サイドのDFリカルド・ロドリゲス(ミラン)などを中心にサイド攻撃を武器としており、吉田も警戒を強めている。「相手の右サイドには経験ある選手と質の高い選手がいて、コンビネーションでも個でも打開してくる。シャキリとは何度もやっているので、特にわかりますけど、非常に良いボールを配給してくるし、自分でも打開できるし、すごく脅威になる。もちろん左サイドもアーリークロスを上げるタイミングが素晴らしい」。

 さらに「何よりもチームとしてすごくオーガナイズされている印象で、しっかりビジョンをもってつないでサッカーをしてくるチーム」と分析。堅実なスイスとの戦い方については「奪われたあとのプレスが非常に速いので、オプションは2つ」と語り、プレミアリーグでの経験をもとに解説した。

「まずファーストプレスをうまくワンタッチでかいくぐれるかどうか。これはチェルシーやアーセナルとやるときもそうですけど、一個かいくぐれば、展開が打開できる。あとは、(相手が)前からプレスに来るので、後ろに結構スペースがあって、1対1の状況を作り出せるので、そこにうまくボールを出せて押し上げられるかどうか」。

 だが、W杯の舞台や格上との対戦ですべてが思い通りに行くわけではない。吉田は「ハイプレッシャーの中で、個でも組織でも質の高いパフォーマンスを出せるかが一番難しいところ」と指摘し、「大きな大会になればより難しくなるし、もちろんビッグネームと対戦するともっと難しくなる。そういうところをトレーニングするためにスイスとやるのはすごく大きいと思う」とW杯へのいいテストになると語った。

 日本代表はW杯までにスイス戦とパラグアイ戦(12日)の2試合が残っており、吉田は「僕らは決勝までを見据えてちょっとずつ(調子を)上げていく、スペインみたいな戦い方ができるチームではない。すべてのゲームに全力で、僕はスイス戦から全力でいくつもりです」と意気込んだ。すでに本気の勝負が始まっている。

サッカーキング

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