チップ・イン・イーグルも演出 渋野日向子に戻りつつあるショットへの「“いい欲”」

2024年6月9日(日)12時43分 ALBA Net

渋野日向子が2日目のプレーを終えた(撮影:ALBA)

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<ショップライトLPGAクラシック 2日目◇8日◇シービューGCベイC(米ニュージャージー州)◇6197ヤード・パー71>

11番パー3で喫した3パットのボギーで「かなり悪い流れ」になった。その状態で迎えた12番パー4で、渋野日向子が魅せる。実測301ヤードと短いパー4のティショットで3番ユーティリティを握ると、これを一気にグリーン近くまで運ぶ。そして続く残り75ヤードの2打目をウェッジで直接カップに沈めた。今季自身初となるイーグルをチップ・インで奪ったことは「ラッキーだったかな」とも言うが、これで少し落ち着くことができた。


午後組で強い風が吹くなかでのプレー。それでもパーオン率は前日と同じく83.3%(15/18)を記録した。フェアウェイキープ率も2日続けての78.5%(11/14)。結果的には「71」のパープレーに終わったが、安定を続けるショットについては「そこはすごくプラスにとらえられる。スコアどうこうよりも内容をよく見てあげられれば」と、うなずくことができる。

ショットでチャンスを作りだそうという意識は、日に日に増していっている。12番のティショットも、そのひとつの表れ。こうなると低迷していた今季序盤よりも、“自分への要求”もより大きなものになる。「この風のなかでパーオン率も高かったほうですし、ちょっと欲が出てしまう感じ。『もっといけるのに』と思ってしまう。これは“いい欲”だと思って、焦らずにいきたい」。その言葉にこもる自信も、どんどん増していくように感じられる。

それだけに、クセが強いポアナ芝が敷かれ、荒れた状態のグリーンで手を焼いたことには悔しさが募る。ショットの状態が上がるにつれ、徐々にグリーン上でのプレーにも意識を置くことができるようになっているのが今の状態。「今年の最初を考えると、(グリーンで集中)できているとは思うので…余計むかつきます(笑)」。

不規則に跳ねるグリーンに対しては、結果にこだわらず自分のストロークを貫くことを決めて開幕を迎えていた。ただパット数が「33」だったこの日は、「徹底してできなかったので、そのぶん3パットが多かったし、もったいないのも多かった。そこは切り替えて頑張りたい」とあすへの課題になる。

トータル5アンダーは、27位タイ。「もうちょっと(トップに)近づきたかったし、伸ばしたかったからもったいない」とも言うが、トータル10アンダーでトップに立つジェニー・シン(韓国)との差は5打。十分に狙える差でもある。「まだチャンスがある位置だと思うので諦めず頑張ります」。“ある意味”難解なグリーンは「跳ね方がやばい。それだけの問題じゃないと思うし打ち切れてない部分もあるけど…跳ねすぎだな」。だがこの攻略の先に、逆転のカギが眠っている。(文・間宮輝憲)


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