ビルヌーブ、クビサのパフォーマンスはF1ルーキーのチームメイトに「明らかに劣る」と強調

2019年6月12日(水)18時7分 AUTOSPORT web

 1997年のF1世界チャンピオンであるジャック・ビルヌーブは、今季のロバート・クビサのパフォーマンスを見た結果、チームメイトであるジョージ・ラッセルよりも明らかに遅いと語っている。


 2011年にラリー参戦中のクラッシュで重傷を負ったクビサだが、7年間のブランクの後に、モータースポーツの頂点であるF1へ奇跡的な復帰を果たした。しかしF1コミュニティからも歓呼して迎えられた彼の復活劇は、ゆっくりとではあるが確実に終わりへと向かいつつあるようだ。


 仮にウイリアムズのFW42が現時点で一定の水準に達していないマシンだったとしても、クビサのパフォーマンスは、まだ若くF1での経験が浅いラッセルと比べて一方的に見劣りする。


「僕はクビサの復帰を歓迎すべきことだとは思わなかった。僕にとってF1は精鋭の集まりであり、絶対的な強者が競うスポーツだ」とビルヌーブはモントリオールで語った。


「唯一重要なことは、明らかにロバートの方が、とどのつまりはルーキーである彼のチームメイトよりも遅いという事実だ。この世界では結果がすべてだ」


 今年の初め、クビサは自分のパフォーマンス不足について、ラッセルのマシンと比べて自分のFW42に欠陥があるからだと弁明していた。


 だがバルセロナでチームがふたりのシャシーを交換し、クビサにラッセルのマシンが提供された際にも何ら向上は見られず、ふたりのパフォーマンス差は、予選であれ決勝レースの状態であれ、それ以前と変わらなかった。


 ビルヌーブは、チームの2台のマシンに大きな違いがあることは考えにくいと話す。


「チームの人間じゃないから、僕には分からないよ」とビルヌーブは認めた。


「外部からすべてを見ることはできない。だけどF1において、2台に違いがあるという状況になる可能性は低いだろうね。2台のマシンは互いにとても似通っている」


「よくは分からないが、もしかするとロバートのスタイルには合わないセッティングが、ラッセルにはうまく適合しているのかもしれない」


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