KCMG、ポルシェ2台体制でスパ24時間に参戦へ。前年優勝のワークスドライバーが加入

2021年6月15日(火)11時55分 AUTOSPORT web

 KCMGは6月14日、2020年大会の優勝ドライバー2名を含むドライバーラインアップで『トタルエナジーズ・スパ24時間』のプロカテゴリーに、2台のポルシェ911 GT3 Rで参戦すると発表した。


 昨年、ローヴェ・レーシングのポルシェを駆り、スパ24時間の総合優勝を果たしたニック・タンディとローレンス・ファントールは、2016年の同レース優勝者であるマキシム・マルタンとチームを組み、7月31日〜8月1日に行われる今季のレースで王座防衛にチャレンジする。


 タイトルスポンサーの社名変更により大会名称が改められたスパ24時間に参加するKCMGのもう1台のポルシェには、ジョシュ・バードン、アレキサンドレ・インペラトーリ、エドアルド・リベラティというニュルブルクリンク24時間レースにも香港のチームから参戦したお馴染みの3名が搭乗予定だ。


 KCMGは昨年に引き続き2台のポルシェを走らせる。その2020年大会ではポルシェワークスドライバーのケビン・エストーレ、ミカエル・クリステンセン、リヒャルト・リエツが同チームのリードカーをドライブし、総合13位でフィニッシュした。


 この取り組みはKCMGにとって2018年のレースに、ニッサンGT-RニスモGT3でプロクラスに参戦して以来、ベルギー伝統の耐久レースで初めてポルシェを走らせるプログラムとなった。


「非常に優れた2台のクルマで、スパ24時間に戻れることをうれしく思う」と語るのは、チームマネージャーのマット・ハウソン。


「昨年は不運に見舞われるまで勝利を目指して戦っていたので、2021年にはやり残したことがあるんだ」


「ニュルブルクリンク24時間レースでの素晴らしい走りをみせてくれたジョシュ、アレックス、エドだけでなく、ローレンス、ニック、マキシムという3人のワールドクラスのスパ24時間ウイナーを迎え入れ、強力なラインナップが完成した」


「ニックは2015年のWEC世界耐久選手権にKCMGのドライバーとして参戦していた。また、ふたりのベルギー人ドライバーは地球上でもっとも速いドライバーたちであり、彼らのホームレースに一緒に参加できることをうれしく思うよ」


「私たちはチームとしてこれまで以上に強くなり、ポルシェからの継続的なサポートを受けることでスパへの期待は高くなっている」


 タンディとファントールは昨年、アール・バンバーとともに雨の影響を受けたロングディスタンスレースで優勝した。彼らの新しいチームメイトとなるマルタンは最近、ニュルブルクリンク24時間でフリカデッリ・レーシングチームのポルシェをドライブしたが、スパ24時間でこのクルマに乗るのは初めてとなる。


「スパでの24時間レースは、ドライバーにとってシーズンのハイライトのひとつだ」とタンディはコメントした。


「そのため、KCMGがイベントに集中的に取り組むことを決定し、そこに参加する機会を与えてくれたことをうれしく思っている」


「ローレンスと一緒に僕たちは、このイベントのディファンディングチャンピオンとして戻ってきた。さらに、マキシムというもうひとりの優勝経験者を追加することで、成功に向けて挑戦するために必要なすべてのものが揃ったと確信しているんだ」

スパ24時間に参戦するKCMGのポルシェ911 GT3 R
2台でカラーパターンが異なるカラーリングが採用されたKCMGのマシン

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