楽天・早川 魂の10回零封11K 援護なく5勝目お預けも今江監督称賛「また一つ殻を破るような投球」

2024年6月15日(土)5時30分 スポーツニッポン

 ◇交流戦 楽天0−1広島(2024年6月14日 楽天モバイル)

 熱投は報われなかった。楽天・早川はプロ4年目で初めての延長戦までマウンドに上がり、10回4安打無失点。三塁すら踏ませず「いい感じにピッチングのマネジメントができた」と振り返ったが、打線の援護なく5勝目には届かなかった。

 マジック2で球団初の交流戦優勝に王手をかけて臨んだ一戦。広島の先発は前回7日のロッテ戦でノーヒットノーランを達成した大瀬良だった。早川は初回を9球で3者凡退に抑えると、2回からは毎回のように三振を重ね5回までわずか1安打。8回2死二塁では秋山を145キロ直球で3球三振となる空振り三振に仕留め、雄叫びを上げた。初めての2桁となる11奪三振。117球で10回を投げ抜き「(太田)光さんがうまくバッターを見て、かわしながらも突っ込むところは突っ込んでというところがよかった」と感謝した。

 これで7試合連続のクオリティースタート(6回以上自責点3以下)をマーク。勝ちには結びつかなかったものの、日に日に存在感を増す左腕に今江監督も「非常に粘り強く、いい球を投げてくれた。白星は挙げられなかったが、また一つ殻を破るような投球だった」と称賛。「なんとか勝ちをつけたかった」と悔やんだ。

 15日は8日の中日戦でプロ初勝利を挙げたばかりのドラフト1位・古謝が先発。熱投の早川は3歳下の左腕に「彼らしいピッチングをしてくれればいい。あくまでも交流戦優勝は通過点ぐらいの気持ちで投げてもらえれば」とエールを送った。(花里 雄太)

 ≪球団左腕では18年ぶり延長回まで投球≫

 早川(楽)が10回無失点の力投。先発で延長回まで投げたのは自身初で、楽天では12年9月2日オリックス戦の田中将(10回無失点)以来5人目で9度目。左腕では06年8月25日ロッテ戦で有銘兼久が12回を1失点完投して以来18年ぶり2人目となった。

 ≪楽天が勝ち、ソフトバンク引き分け以下なら初V決定≫

 交流戦Vの行方は楽天とソフトバンクに絞られた。15日に楽天が勝ち、ソフトバンクが△か●、引き分けてもソフトバンク●で優勝が決まる。楽天●ソフトバンク○なら12勝5敗で並ぶためマジックは消滅する。なお、交流戦は勝率1位が優勝となるが、同率で並んだ場合は<1>勝利数<2>直接対決の成績<3>得失点差率<4>自責点率<5>チーム打率<6>23年の交流戦順位の順で優勝を決定する。

スポーツニッポン

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