脅威の「.432」 新たに現れた"打てる捕手"にレジェンドOBからも「この好調はしばらく続く」

2024年6月17日(月)11時45分 ココカラネクスト

田宮の打撃に注目が高まっている(C)産経新聞社

 交流戦は楽天が球団20年目の節目に初優勝を飾った。

 6月16日に行われた広島戦(楽天モバイルパーク)を5−3と勝利。13勝5敗で有終V、本拠地を訪れたファンとともに歓喜のときを迎えた。期間中には逆転の鬼ともいわれたリードオフマンの小郷裕哉の活躍も話題を集めた。

【動画】確信の一発!田宮が本拠地エスコンで放った3ランシーン

 交流戦試合は18日の阪神・日本ハム戦(甲子園)を残すが、この期間、多くの球団で躍動した姿を見せた選手も注目された。
 
 現在パ・リーグ打率2位の田宮裕涼もその一人。開幕から好調を維持し、卓越したバットコントロール技術も注目を集める。交流戦に入っても勢いは衰えず、交流戦打率は「.345」、1本塁打、6打点をマーク。特筆すべきはシーズン通しての得点圏打率の高さだ。「.432」は現在、打率首位の近藤健介(ソフトバンク)を上回り、リーグトップの成績となっている。

 今季がプロ6年目、なぜ田宮がここまで打てるのか、今後も好調を維持できるか。16日にエスコンフィールド北海道で行われた日本ハム・巨人戦の試合中継(BS朝日)で解説を務めた松田宣浩氏はこう語っている。

 まず安打が続く理由については、「まんべんなく(相手投手が)投げた球をヒットゾーンに飛ばせているからこの打率が残っている」として、「これはしばらく続くと思います」と苦手なゾーンが少ないことで今後も好調が続くという見方を示した。

 ヒットを打つ技術を持っているとした上で具体的には「無理に引っ張らずに、相手の来た球をシンプルに打ち返すことができている」と適応力の高さを称える場面も。

 さらに田宮に関しては外角低めなどのゾーンにも対応していることで、必然的に相手バッテリーも厳しく攻めざるをえないとして、バッティングカウントに持ち込んだり、四球を選べたりと打率が上がる要素もあるとした。

 笑顔も印象的な24歳捕手に関しては今夏の球宴、秋に行われるプレミア12に関しても出場が予想されるなど、スター街道を歩み始めた。

 チームにとっても扇の要として、目指すV奪回に欠かせないピースとなる。今後の快進撃も期待したいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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