スペインが終盤のホセル弾でイタリアに競り勝ち、クロアチアの待つUNL決勝へ

2023年6月16日(金)5時43分 サッカーキング

 UEFAネーションズリーグ(UNL)の準決勝が15日、オランダのFCトゥウェンテ・シュタディオンで行われ、スペイン代表とイタリア代表が対戦した。

 前回大会の準決勝と同カードとなった一戦。その前回大会で勝利を収めているスペインは、初招集のDFロビン・ル・ノルマンが先発し、両サイドバックにはヘスス・ナバスとジョルディ・アルバのベテラン組を起用。攻撃的な両ワイドには、ロドリゴとジェレミ・ピノが配された。

 一方のイタリアは「3−5−2」のフォーメーションを採用。中盤の中央にニコロ・バレッラ、ダヴィデ・フラッテージ、ジョルジーニョが並び、両ワイドにジョバンニ・ディ・ロレンツォとレオナルド・スピナッツォーラを配置。最前線には、チーロ・インモービレとニコロ・ザニオーロが入った。

 試合は開始早々に動く。スペインが3分、高い位置からのプレスでプレッシャーをかけると、GKジャンルイジ・ドンナルンマからレオナルド・ボヌッチにパスが入ったところをガビが狙い、ボールコントロールが乱れたところでジェレミ・ピノが奪取。ピノがそのままボックス内に侵入し、右足でゴールネットを揺らした。

 幸先の良いスタートを切ったスペインだったが、対するイタリアもすぐさま反撃に出る。10分、ボックス左のスペースを狙ったニコロ・ザニオーロが後方からの浮き球を左足でダイレクトシュート。狙ったコースとは異なる方向にボールは飛んだが、これが対応していたル・ノルマンの右手に当たってPKを獲得。これをチーロ・インモービレが落ち着いて決めた。

 その後は拮抗した展開が続いたが、21分にイタリアが決定機を作り出す。2列目から裏に飛び出したダヴィデ・フラッテージがジョルディ・アルバと入れ替わりGKウナイ・シモンと一対一に。GKの股下を冷静に抜いてネットを揺らしたが、VARでオフサイドの判定となり、逆転とはならなかった。

 前半はスペインがボールを保持する時間が長く、より多くのシュートを放ったが、スコアは1−1のまま後半へ。ハーフタイムには、スペインがロドリゴに代えてマルコ・アセンシオを、イタリアがボヌッチとスピナッツォーラに代えてマッテオ・ダルミアンとフェデリコ・ディマルコを、それぞれ入れ替えた。

 するとスペインが48分、右サイドでボールを持ったアセンシオが左足でボックス左に走り込むミケル・メリーノへ鋭いクロスを供給。左ポスト側でメリーノがダイレクトシュートを試みるも、応対したGKの左手にゴールを阻まれた。その後も主導権を握るスペインに対してイタリアは60分、MFブライアン・クリスタンテを入れて中盤の強度を挙げ、前線にスピードのあるFWフェデリコ・キエーザを送り込む。

 イタリアは直後にフラッテージの飛び出しからゴール前で決定機を作り出すが、こちらもGKの好守にゴールを阻まれた。スペインも選手を入れ替えつつ、ボールを保持してチャンスを窺うと、88分に決勝点が生まれる。ゴール正面、ボックスの手前にこぼれたボールをロドリが右足でシュート。DFに当たってディフレクトしたボールを、4分前に投入されたばかりのホセルがゴール前で押し込み、スペインが2−1と勝ち越して勝利を収めた。

 この結果、スペインの2大会連続となる決勝進出が決定。前日にオランダとの死闘を制して決勝進出を決めたクロアチア代表と3日後、初優勝をかけて戦うことに。敗れたイタリアは、オランダ代表との3位決定戦に臨むこととなった。

【スコア】
スペイン代表 2−1 イタリア代表

【得点者】
1−0 3分 ジェレミ・ピノ(スペイン代表)
1−1 11分 チーロ・インモービレ(PK/イタリア代表)
2−1 88分 ホセル(スペイン代表)

【スターティングメンバー】
■スペイン代表
GK:ウナイ・シモン
DF:ナバス、ル・ノルマン、ラポルテ、アルバ
MF:ペドリ、メリーノ(74分 ルイス)、ガビ(68分 カナレス)
FW:ロドリゴ(HT アセンシオ)、モラタ(84分 ホセル)、ピノ(74分 ファティ)

■イタリア代表
GK:ドンナルンマ
DF:トロイ、ボヌッチ(HT ダルミアン)、アチェルビ
MF:ディ・ロレンツォ、フラッテージ(76分 ヴェラッティ)、ジョルジーニョ(61分 クリスタンテ)、バレッラ、スピナッツォーラ(HT ディマルコ)
FW:インモービレ(60分 キエーザ)、ザニオーロ

サッカーキング

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