マルティンが王者バニャイアを抑え、スプリントで勝利/第7戦ドイツGP

2023年6月17日(土)22時42分 AUTOSPORT web

 6月17日、MotoGP第7戦ドイツGPのスプリントレースがザクセンリンクで行われ、ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)が2位のフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)に約2.4秒の差をつけて優勝を飾った。


 ドイツGPの午前中のセッションはウエットコンディションとなった。予選は次第に路面が乾いていくコンディション。こうした状況のなか、ポールポジションを獲得したのはバニャイアで、3戦連続、今季4度目のポールポジションとなった。2番手はルカ・マリーニ(ムーニーVR46レーシング・チーム)、3番手はジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリーレーシング)が獲得した。


 マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)はQ1で転倒を喫するもピットにダッシュしてスペアマシンに乗り換えて2番手タイムを記録し、Q2に進出。Q2でも2度の転倒を喫して7番手だった。ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は12番手。金曜日プラクティス2の転倒により右手小指を痛めた中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は、Q1を突破できず、18番手だった。


 スプリントレースが行われる午後3時には、コンディションは完全なドライとなった。気温は23度、路面温度は38度。1周目にトップに立ったのはポールポジションスタートのバニャイアで、バニャイアの後ろにはミラーがつけ、3番手にマリーニ、マルティン、マルク・マルケスが続く。


 トップのバニャイアは2周目の1コーナーのブレーキングではらんでしまい、ミラーがトップに浮上。ミラーの後ろにバニャイア、マルティン、マリーニというオーダーとなった。


 さらにその後ろには、マルク・マルケス、マルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシングチーム)、ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリーレーシング)が5番手争いを展開。3周目にはビンダーが5番手に浮上し、トップ集団に加わる。


 4周目、12コーナーの進入でミラー、バニャイア、マルティンの3人がワンパックになる混戦となり、マルティンが先頭に立って最終コーナーを立ち上がった。マルティンがトップ、2番手がミラー、3番手がバニャイアというポジションに入れ替わる。さらに5周目にはバニャイアがミラーをかわして2番手にポジションを上げると、一人、抜け出し始めていたトップのマルティンを追う。


 7周目に入ると、トップのマルティンと2番手のバニャイアとの差は1秒以上に広がった。バニャイアと3番手のミラーとの差も0.5秒ほどに広がり、トップ3はそれぞれにアドバンテージを築いた状態となる。


 終盤まで接戦となったのは4番手争いで、マリーニ、ビンダー、ヨハン・ザルコ(プリーマ・プラマック・レーシング)によって争われた。マリーニとビンダーが接戦を展開する後ろで、ザルコが様子をうかがう緊迫の展開となる。


 最終ラップには高速の右コーナーである11コーナーでザルコがビンダーのインサイドに飛び込み、オーバーテイク。このときビンダーにヒットし、ビンダーはポジションを落とした。この件については審議が行われることとなった。


 マルティンは2位に約2.4秒のアドバンテージを築いて優勝を飾った。スプリントレースとしては、今季2度目の結果となった。2位はバニャイア、3位にはミラーが入った。接戦となった4位争いは、4位マリーニ、5位ザルコ、6位ビンダーの順でゴールしている。


 マルク・マルケスはスタートからじりじりと後退し、11位。クアルタラロは13位。中上は17位でフィニッシュした。

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