ETRC:9月末開催のル・マン戦は地元オーガナイザーの判断で11月に延期へ

2020年6月18日(木)16時20分 AUTOSPORT web

 FIAの欧州格式選手権であり、ヨーロッパの物流従事者を中心に絶大なる人気を集めているETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップ。その選手権オーガナイザーを務めるヨーロッパ・トラック・レーシング・アソシエーション(ETRA)は、FIAや地元レースオーガナイザーとの協議を経て秋のフランス、ル・マン戦をふたたび延期し11月開催とすることを決断した。


 世界的な蔓延を見せた新型コロナウイルス(COVID-19)の余波を受け、ETRAはすでに3月初旬時点で2020年シーズンカレンダー見直しに着手しており、全8戦のイベント数は維持しながらも、開幕戦ハンガロリンク、第2戦イタリア・ミサノを延期する措置を取っていた。


 また、その段階では当初カレンダーで第7戦と最終戦に入れられていたフランスのル・マンとスペインのハラマ戦も、ACOフランス西部自動車クラブが発表した24時間耐久レース9月移動の影響を受け、それぞれ9月26〜27日と10月3〜4日の週末を入れ替えることが決まっていた。


 しかし、10月最初のブガッティ・サーキットでのレースは「ロジスティクスの面でかなりのチャレンジになる」との判断から、そのマイナスの波及効果を最小限に留め、リスクを最小化するべきだとの考えで11月7〜8日のスロットに移動し、再度FIAへの申請が行われることとなった。


 これにより、現在最終戦として予定されている11月14〜15日のイタリア・ミサノ戦とはバック・トゥ・バックになるものの、スペインとの連戦は回避される形に。実質的開幕戦は8月末のチェコ共和国・モストで、第2戦は9月12〜13日のベルギー・ゾルダー、第3戦にハラマと続き、10月17〜18日のハンガロリンクが第4戦を務める全6戦のカレンダー構成に変化している。


 その開幕までを待つ期間、モータースポーツ界で一気に市民権を得た施策として5月中旬に開催がアナウンスされた「新たなデジタル戦略プラン」に基づく全8戦のeシリーズ『ETRC DIGITAL RACING CHALLENGE』が開催中。


 こちらはすでに仮想空間のハンガロリンク、ミサノの2ラウンド4レースを終え、TRT REVESZのMANをドライブするノルベルト・キスが、リバースグリッドを含めて開幕4連勝を飾る快進撃を続けている。

全8戦のeシリーズ『ETRC DIGITAL RACING CHALLENGE』は、ハンガリー出身ノルベルト・キスが完全制圧を続けている


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