ヤマハ:クアルタラロが13位「タイヤ選択は間違っていたけど、トライの必要はあった」/第7戦ドイツGP決勝

　6月18日、2023年MotoGP第7戦ドイツGP MotoGPクラスの決勝がドイツのザクセンリンクで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのフランコ・モルビデリは12位、ファビオ・クアルタラロは13位で終えている。

　マルク・マルケス（レプソル・ホンダ・チーム）の欠場により、クアルタラロとモルビデリはグリッド順位をそれぞれひとつずつ上げて決勝をスタート。モルビデリは16番グリッドからポジションをキープしてスタート後、2周目に中上貴晶（LCRホンダ・イデミツ）をパスして15番手、さらに7周目にマーベリック・ビニャーレス（アプリリア・レーシング）をとらえて14番手まで上げた。

　その後、アウグスト・フェルナンデス（GASGASファクトリー・レーシング・テック3）に先行されるも平静を保ってペース維持に集中。後半に入ると前方でブラッド・ビンダー（レッドブルKTMファクトリー・レーシング）が転倒し、クアルタラロがタイヤの劣化により遅れ始めたため、モルビデリは13番手まで浮上した。さらには残り3周で、アレイシ・エスパルガロ（アプリリア・レーシング）をとらえ、12位まで上げてチェッカーを受けた。

　一方のクアルタラロは11番グリッドから好スタートを切り、最初のセクターで10番手に浮上。序盤の激しいポジション争いが落ち着いた後は、エネア・バスティアニーニ（ドゥカティ・レノボ・チーム）の追撃を抑えながら、前方グループとの差を詰めていった。

　ところが、10周目頃からはリヤタイヤを消耗してペースを上げることができず、徐々に後退。一時は14番手まで下げていたが、最終周でエスパルガロをパスして13位でレースを終えている。

　この結果、クアルタラロは合計57ポイントでランキング8位、モルビデリは合計50ポイントで12位となっている。モンスターエナジー・ヤマハMotoGPは合計107ポイントでチーム・ランキング6位、ヤマハは合計68ポイントでコンストラクターズ・ランキング5位となっている。

■フランコ・モルビデリ（決勝：12位）
「最終の決勝タイムを見れば、去年なら優勝争いができたペースだけど、今年は12位という結果。つまり、僕たちが十分に進化できていないということだろう。去年から改善された点についてはかなり良い状態だけど、全体的には苦戦が続いている。僕たちはこのことをよく理解している。そのなかで最善を尽くしたし、チームクルーは正しい動きと選択に集中して素晴らしい仕事をしてくれている。そのことにとても満足しているよ。僕たちはとにかく走り続け、次戦のアッセンも同様のメンタリティーで臨み、ウイーク初日から向上を目指していくだけ。金曜日にいい仕事ができれば、土曜日と日曜日もうまくいくと思う」

■ファビオ・クアルタラロ（決勝：13位）
「リヤタイヤにソフト・コンパウンドを選択したけど、その賭けはうまくいかなかった。おそらくエスパルガロ選手も同じだったと思うよ。最終ラップでは彼をパスすることができたけどね。今日は残念ながら、ニュータイヤを決勝で試してみただけ、ということになってしまった。結局、選択は間違っていたわけだけど、トライしてみる必要があったし、そこに全力を注いだよ」