FIA、2021年導入予定のLMHの技術変更を承認。出力引き下げと車重軽減でLMDhと均衡化

2020年6月20日(土)14時52分 AUTOSPORT web

 FIA国際自動車連盟は、6月19日にFIAワールド・モータースポーツ・カウンシルを行い、その決議内容を発表した。WEC世界耐久選手権においては、5月にエンデュランス・コミッションで決議された2021年導入のLMH(ル・マン・ハイパーカー)の技術規定の一部変更が理事会で承認されている。


 この変更は、出力、車両重量、空力性能の制御という領域に重点が置かれ、現在トヨタ、スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス(SCG)が開発しているといわれるLMHについては、出力が当初予定されていた585kwから500kwに引き下げられた。


 また、パワーの低下にともない、車両重量は1100kgから1030kgに変更された。これらの変更により、FIAはパフォーマンスの目標を維持しながら、開発と走行性能のコストパフォーマンスが高められるとしている。


 さらにLMDh(ル・マン・デイトナ“h”)との間の均衡化も同様に決議された。独自のバランス・オブ・パフォーマンス(性能調整)のシステムにより、両カテゴリーの車両が同じパフォーマンスウインドウで戦うとされている。


 すでに既報のとおりLMDhについては、これまで同様4つのシャシーコンストラクターのもののうちのひとつをベースとし、共通のリヤハイブリッドシステム、メーカーブランドのエンジン、ボディワークが装着されることが承認された。


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