リヤにミディアムを選んだクアルタラロ「コンディションが違い、思ったよりタイヤを使った」/MotoGP第10戦ドイツGP決勝トップ3コメント

2022年6月20日(月)10時45分 AUTOSPORT web

 MotoGP第10戦ドイツGPの決勝レースがザクセンリンクで行われ、MotoGPクラスで優勝したファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、2位のヨハン・ザルコ(プリーマ・プラマック・レーシング)、3位のジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)が会見に出席。レースを振り返った。
 


■ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/決勝:優勝


「とても特別な優勝だった。今回の優勝の仕方は少しバルセロナ(カタルーニャGP)に似ていたね。金曜日はあまりよくなくて、昨日はよくなった。そして、今朝は(リヤに)ユーズドのミディアムタイヤで走り、これが正解だと感じたんだ。27周を走って1分22秒前半のタイムが出ていたから」


「レースではコンディションがまったく違っていた。速く走るのに思ったよりもタイヤを使っていたものだから、最初から少しびくびくしていたんだ。最後の6、5周はリヤタイヤが本当にひどかったけど、フロントのフィーリングは、とてもよかった。優勝できてとてもうれしいよ」


「僕たちは常に1番手のポジションにいることが必要なんだ。もしそうでなければ難しいレースになる。ほかのバイクをオーバーテイクするのに、とても苦労しているから。スタートでは基本的に、少し楽であることはわかっている。ペッコ(フランセスコ・バニャイア)とはかなり接近していて、彼が1コーナーで僕をかわしたとき、そこまでワイドにならなくても、インサイドに入っていったと思う」


「(次戦のアッセンは)こことはコンディションがまた違ってくると思う。ドライではすごく速く走れる特別なサーキットだから、晴れだといいんだけど。天候がどうなるだろうね。でも、もちろんどんな天候でもアッセンで楽しむよ」


■ヨハン・ザルコ(プリーマ・プラマック・レーシング)/決勝:2位


「いい日だったよ。3番手からのスタートはアドバンテージだった。いいスタートを切ることに集中していたよ。最初の2周は前に出るために力強い走りが必要だったんだ。ファビオとペッコには僕よりいいペースがあるとわかっていた。1周目から、彼らは速かった。僕はアレイシ(・エスパルガロ)の後ろにいて、チャンスを失いたくなかった。アレイシをオーバーテイクできたのが、このレースで表彰台獲得のポイントだったね」


「ペッコのクラッシュのあと、僕はファビオから1秒後方にいて、なんとか彼を追いかけてとらえようとした。彼はリヤタイヤにミディアムを選んでいて、僕はハードタイヤだったから。きっと僕にアドバンテージがあるだろうと思っていた」


「だけどレース中盤にはもう僕のタイヤのエッジグリップは限界で、ファビオはものすごくコンスタントに走っていた。彼には大きく離されてしまったけど、ファビオを追いかけていたことで3番手に大きなアドバンテージを築くことができた。最終ラップは最悪だったよ。バイクをコントロールするのが本当に大変で、フィジカル的にも暑くてとても厳しかった」


「昨年は(次戦の舞台となる)アッセンではあまりいいレースができなかった。ペッコは強かったけど、ロングラップ・ペナルティを科された。でも今、ドゥカティはどこでもよく走っている。バイクにはかなりのポテンシャルがある。ただ、このポテンシャルを生かすことが難しいこともある。僕としては自分のレベルが上がっていることに満足しているし、どんどんコンペティティブになっている。同じように走りたいと思うけど、楽しむためにもう少しリラックスしていきたいね」


■ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)/決勝:3位


「長いレースだった。ここでの30周のレースはいつもへとへとになる。路面温度は55度もあって、路面からやってくる熱でバイクはとても熱い。僕はロングラップ・ペナルティを科されていたので、いいスタートを切る必要があると思っていたんだけど、できなかった。だからまあ、最初の目標はうまくいかなかったわけだけど」


「ロングラップ・ペナルティを消化しているときは、このレースの中でも最も危なかった。ロングラップのエリアには石がいくつもあったからだ。危うくフロントから転ぶところだったよ。でも、あまりタイムもロスせずにビニャーレス、ファビオ(・ディ・ジャンアントニオ)、(ホルヘ・)マルティンの後ろに復帰した。だから彼らをかわしていこうと思ったんだ。かなり早い段階でマルティンをかわし、ディ・ジャンアントニオも同じような感じだった。ただ、マーべリックは何か問題があったんだと思う(※リヤ側のライドハイトデバイスがロックしたことでピットに戻り、リタイア)」


「そのあとアレイシにねらいを定めて、何度かインサイドに入ろうとしたけど、うまくいかなかった。彼は1コーナーで本当に深いブレーキングをしていたし、最終コーナーでもすごくいい走りをしていた。だからできるだけ接近したままでいようとしていたんだ。彼は何度か1コーナーではらんでいて、ついにミスした。彼をかわしたときにはまだ僕にはタイヤが残っていたから、自分のペースを取り戻すことができた。すごいレースだったと思う」

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