M.マルケス、ドイツGPの転倒で足首、親指、肋骨を負傷。オランダGPは「一歩下がる」/第8戦オランダGP

2023年6月23日(金)7時20分 AUTOSPORT web

 マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は第7戦ドイツGP決勝レースを負傷により欠場したが、サマーブレイク前の3連戦最後となるオランダGPに参戦する。オランダGP木曜日の会見で、マルケス自身が怪我の状態とドイツGPの転倒について説明した。


 ドイツGPではマルケスの欠場により、ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)とアレックス・リンス(LCRホンダ・カストロール)の欠場が決まっていたホンダ勢として、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)だけが決勝レースを走るという事態になった。


 その翌週に行われる第8戦オランダGPに、マルケスは参戦。ミルの代役としてはチームHRCからスーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦しているイケル・レクオーナ、リンスの代役としてはテストライダーのステファン・ブラドルがエントリーする。


 木曜日の会見に登場したマルケスは、ドイツGPのウオームアップの転倒で負った怪我について説明した。足首、親指、肋骨が負傷箇所だという。マルケスはドイツGPで、合計5度の転倒を喫しており、ウオームアップのそれは5度目の転倒だった。


「先週は限界まで走った。マドリードで、僕のメディカルチーム、フィジオチームはこの3日間、すごくいい仕事をしたよ。足首はとても腫れていたので、ここに来るまではとても大きな問題だった。でも、彼らがすごくいい仕事をしてくれたので、今はもう大丈夫だろうと思っているんだ」


「(左手の)親指は折れているけど、幸い先のほうだけ。だから問題ないだろう。肋骨にはひびが入っている。これは問題になりそうだ。呼吸したり、腕で押したりすると、傷に響くから……。とにかく、プラクティス1から一歩一歩、進んでいくよ」


 マルケスはドイツGPの週末で何度もクラッシュしながらも走り続けた。その姿には不屈を感じさせたが、もちろん容易なことではなかった。マルケスは「(ザクセンリンクは)とてもタフな週末だった」と、ドイツGPを振り返る。一方、転倒を繰り返すなかで、限界以上に攻めるような走りはせずに抑えていったのだという。


 だからこそ、特に5度目の転倒となったウオームアップでのそれは、受け入れがたいものだった。攻めていたわけでもなく、ニュータイヤでのラップタイムにしては速いというわけでもないペースだった。それでも転倒した。そしてそれは、怪我を負うほどの転倒になってしまったのである。


「土曜日の時点で、すでに僕はあの週末をあきらめモードだったんだ。土曜日のレースでは、自分が感じているバイクの感覚以上に攻めたりしなかった。それなのに、ウオームアップでは予想外のクラッシュをしたんだ。まだ2周しかしていなくて、攻めていなかったのに。納得するのが難しいよ」


「前の周と全く同じように走っていたんだ。そのときのラップタイムは1分22秒台で、ザクセンリンクでニュータイヤでのタイムにしては遅いものだった。でも、いくつかの理由があって、リヤが滑り始めて、もうスライドを止められない状態だった。コントロールできなかった。今後、よくなることを望んでいるよ」


 マルケスはオランダGPについて「5回の転倒のあと、攻められる状態ではないのは確か」、そして、「一歩下がって、情報を得るべきときだ」と語っていた。

5度の転倒を喫したドイツGP直後のオランダGP。マルケスは「一歩下がる」と語るが……

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