ジャッジとの共闘はありえるか 大谷翔平の“非現実的”なヤンキース入団を米記者が主張!「アイデアを否定してはいけない」

2023年6月23日(金)17時17分 ココカラネクスト

強打者が揃うアメリカン・リーグで最多得票を集めた大谷。その結果にはファンからも反響が相次いだ(C)Gety Images

 文字通りの歴史的な活躍を見せる大谷翔平(エンゼルス)。かつては誰もが「現代野球では無理だ」と指摘した二刀流で日々プレーを続ける異次元さは驚くほかにない。

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 そんな大谷は今季終了後にフリーエージェント(FA)となる。現地6月21日に行なわれたドジャース戦後に「シーズンはシーズンで集中したい」と冷静に語ったが、獲得するとなれば、最低でも5億ドル(約700億円)の契約になると見込まれている。ゆえに「ヒリヒリした9月を過ごしたい」と語ってきた大谷がどの球団とメガディールを成立させるかは現地メディアに関心を抱かせる。

 すでにさまざまな候補が挙げられ、人々の“想像”を駆り立てる。そのなかで何かと取り上げられているのが、名門ヤンキースだ。2009年に優勝して以来、ワールドシリーズ制覇から遠のいている同球団だけに、ファンや地元メディアからは戴冠が最重要課題として毎シーズンのように突きつけられている。

 そんな名門球団への電撃加入を望む識者もいる。キューバのスポーツジャーナリストで、米メディアも執筆しているヘクター・ミランダ氏は「ヤンキースは、はるか昔からほしい選手は常に手に入れてきた。伝統あるピンストライプのユニフォームは野球界で非常に強い吸引力を持っている」と主張した。

 もっとも、大谷のヤンキース入団には「小さくない問題がある」と考えられている。それは、主砲ジャンカルロ・スタントンの存在である。

 2017年の途中にトレードでヤンキースに入団したスタントンだが、移籍後は度重なる故障に苦しみ、まともに稼働できていない。今季も開幕早々に左太腿裏を痛めて戦列離脱を余儀なくされている33歳のコンディションを考えれば、“定位置”は大谷と同じく指名打者以外には考えにくい。

 球界随一の金満球団でもあるヤンキースだけに、おそらく大谷獲得に関する資金面の問題はオーナー次第で解決できる。だが、来季以降も4年1億2800万ドル分の契約を残しているスタントンの不良債権化は避けられない。他球団とのウルトラCのトレードがなければ、獲得は非現実的と見るのが妥当と言える。

 それでも「チャンピオンリングを望むオオタニとヤンキースの想いは合致している。そして、オオタニであれば、ヤンキースで問題なく居場所は見いだせる」と断言するミランダ氏は言う。

「いまや指名打者でしか使えない状態にあるスタントンは、ほとんどの時間を怪我のリハビリに費やしており、首脳陣も耐えられないほどのスランプに陥っていると言っていい。彼らは諦めずにどうするべきかの策を見出せばいいだけだ」

「もちろん一筋縄ではいかないことは理解している。だが、ヤンキースはオオタニ獲得のチャンスをやすやすと見過ごせないほどにタイトルに飢えているはずだ。彼ならスタジアムは常に満員になる。それだけの力を持っている。スタントンの契約や獲得レースの激しさなど問題は多く、あらゆる情報は今のところは憶測に過ぎないが、ジャッジとオオタニがラインナップで並び、共闘するというアイデアを否定してはいけない」

 はたして、ミランダ氏が訴える大谷がピンストライプのユニフォームを身にまとう日は訪れるのか。現時点で可能性は低いと言えそうだが……。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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