「涙が出てきたよ」西武・渡辺監督代行がいたずらっぽく笑う 連続無得点イニングと連敗止まりホッ

2024年6月23日(日)5時15分 スポーツ報知

3回、3ランを放った岸〈68〉を迎える渡辺監督代行(右=カメラ・朝田 秀司)

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◆パ・リーグ オリックス2—4西武(22日・京セラドーム大阪)

 トンネルをひとまず抜けた。2点リードの9回。西武の守護神・アブレイユが2死一、二塁のピンチを脱した瞬間、渡辺久信GM兼監督代行(58)は小さく息をついた。連敗を5で止めベンチ裏に姿を見せ「涙が出てきたよ」と、いたずらっぽく笑った。

 21日の同カードで球団ワーストタイの3戦連続完封負け。無得点のイニングは32回に伸び球団記録を60年ぶりに更新してしまった。負の連鎖を打ち切ろうと指揮官が動いた。試合前練習ではフリー打撃を行わずにティー打撃のみとし、バント練習、ノックなどで2時間近くを過ごした。「気分転換。流れを変えようかなと」と監督代行。打順も今季初めて西川を1番に据え、前日21日にプロ初の4番に座り1安打の岸を引き続き起用した。

 それが目指す「先行逃げ切り」の型にはまった。初回、西川が右翼線二塁打。送りバントで1死三塁とし、栗山の右犠飛で33イニングぶりの得点となる先制点を挙げた。5月30日の中日戦(バンテリンD)以来17試合ぶりの初回得点を奪うと、3回に岸が左越え5号3ラン。「序盤からいい攻撃で主導権を握ることができた。貴重な本塁打」と監督代行。岸も「打順は関係ないのでできることをしっかりやろうと」と胸を張った。

 それでも中盤以降、追加点を挙げられなかったことに監督代行は「1点、2点取れていればすごくいい試合になっていた」と注文を忘れない。この日、行わなかったフリー打撃は「(明日は)バンバンやりますよ」。今季9戦勝ちなしのエース・高橋の初勝利へ打線が援護し、借金を返していく。(秋本 正己)

スポーツ報知

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