【水瀬きいチーム激励連載】クラッシュとアクシデントの大きな代償:スーパーGT第3戦鈴鹿

2018年6月29日(金)21時25分 AUTOSPORT web

 レースは不測の事態、想定外の連続だ。特に2クラスが混合でレースを行うスーパーGTでは、トラブルやクラッシュなど、アクシデントが絶えない。傷ついたクルマを、夜を徹して修復するメカニック、その横で頭を抱えながら算盤をはじくチームオーナー……。そんな苦労を重ねたチームを、オートスポーツwebナビゲーターの水瀬きいが励ましつつ、その大変さを数字を目安に紹介します。


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 サリュー! オートスポーツwebナビゲーターの水瀬きいです☆


 恒例、チーム関係者の皆さまには評判サイアク、ファンのみなさんにはご好評をいただいた(笑)この企画です! 今回は5月19〜20日に開催された第3戦鈴鹿で、クルマがお怪我をされたチームに怪我の具合と、治療費をスーパーGT第4戦タイの現場にてうかがってまいりました〜。


 今回直撃したのは、LEXUS TEAM SARDとTEAM MUGENの2チーム。まずはSARDの才木祐二エントラント代表ににうかがいました。


水瀬きい(以下きい):才木さん、前戦鈴鹿ではリタイアされていますが、何があったのでしょう? 第1スティントを担当したヘイキ・コバライネン選手のドライビング中にアクシデントがあったようですが……。


才木祐二エントラント代表(以下、才木代表):ドライバーのミスで、デグナーの2つ目で少しはみ出てしまって、そのままコントールできずにガードレールの突っ込んでしまいました。


きい:ヘイキ選手がミスするなんて、元ヘイキ選手担当レースクイーンとしてはとても珍しく感じます。


才木代表:クルマ(の修復)は結構大変で前のカウル、後ろのカウル、足回りをほぼ変えました。


きい:かなり大掛かりな作業だったと思いますが、第4戦タイに向けた積み込みまであまり時間はなかったのではないですか?


才木代表:幸いタイに送り出すまでに2週間ほどあったのでそれまでに修理できました。昔のクルマと違って修理も、(パーツを)交換するだけで治るので間に合いました。


きい:ここで恒例の質問を。ズバリ、損害額は……!?


才木代表:かかった費用はおおよそ、トヨタの1番高級なクルマが買えるくらいです(汗)。ただ、ドライバーには怪我もなく無事だったし、前戦から時間もあったので気持ちの切り替えもできているかと思ってちょっと期待してます。


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 取材を終えたあと、どうしても気になったのでトヨタで一番高級なクルマをインターネットで検索しましたが……。いやー、すごい金額ですね(*_*)
(編集注:現在のところ、トヨタの一番高級車はセンチュリーの約1800万円です)


 前戦は小林可夢偉選手が走れないまま終わってしまったDENSO KOBELCO SARD LC500ですが、第4戦タイではコバライネン選手との元F1ドライバーコンビの快走に期待です。


■まさかそのタイミングで!? MOTUL MUGEN NSX-GTの場合


 続いては、16号車MOTUL MUGEN NSX-GT。手塚長孝監督にうかがいました。


きい:前戦鈴鹿で、第1スティントを担当していた武藤(英紀)選手がスティント終盤にコースから姿を消し、リタイアとなりました。その際はどんなクラッシュだったのでしょうか?


手塚長孝監督(以下、手塚監督):タイヤのグリップが落ちてきちゃって、もう結構辛い状態。セーフティカー明けにプッシュして、だいぶグリップダウンしてきたので「よし、(ピットに)入れようか! って入る準備もして、次にストレートへ来たら呼ぶね! って言ってた矢先の出来事でした。


きい:そんなギリギリのタイミングだったんですね。損傷箇所は?

スーパーGT第3戦鈴鹿決勝、第1スティント終盤にフロント周りを壊してしまったというMOTUL MUGEN NSX-GT


手塚監督:壊れたのはフロント周り。バンパー、ラジエーター、フロントのカウル関係が壊れていて、でもサスペンションは生きてました。会社に帰ってから直すのは大変でした。


きい:修理には、どれくらいの期間を要しましたか?


手塚監督:(第3戦鈴鹿後に)ヨコハマタイヤはスペシャルテストがあったのでそれに向けて一生懸命、みんな夜なべして修復しました。3日くらいかかりましたね。おかげでここ(タイ)に来るまでにテストで作動確認はできているのでバッチリです!


きい:そして気になる損害額ですが……?


手塚監督:約1000万円くらい、かかっちゃったかな。


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 今回うかがった両チームとも、まさかの損害額……!(汗)。そして両チームとも第1スティントでのアクシデントでした。


 今回はシリーズ唯一の海外戦、タイラウンドですし、すべてのチーム、ドライバーが思い切り、かっこよく、そして最後まで安全に走ることを祈ってます。……そうなると、次にの企画ができなくなっちゃうんですけどね。


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