フェラーリ育成ベアマンが今季初優勝。宮田莉朋は全体ファステストを記録/FIA F2第7戦レース1

2024年6月29日(土)21時18分 AUTOSPORT web

 6月29日、2024年FIA F2第7戦シュピールベルクのスプリントレース(決勝レース1)が行われ、オリバー・ベアマン(プレマ・レーシング/フェラーリ育成)がFIA F2通算5勝目となる今季初優勝を飾った。


 宮田莉朋(ロダン・モータースポーツ/TGR WECチャレンジプログラム)は終盤にピットに入り22位となったが、このレース全体のファステストラップを記録している。


 F1オーストリアGPのサポートレースとしてレッドブルリンクで迎えた第7戦。スプリントレースの上位10グリッドはリバースグリッドにより決定され、10番手タイムを記録したクッシュ・マイニ(インビクタ・レーシング/アルピーヌ育成)がポールシッターとなった。


 フロントロウ2番グリッドにベアマン、2列目3番グリッドにジョセップ・マリア・マルティ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)、4番グリッドに予選でまさかのマシントラブルに見舞われたアイザック・ハジャル(カンポス・レーシング/レッドブル育成)が続いた。


 気温30度、路面温度47度という快晴のコンディションのなか、タイヤ交換義務のない28周のスプリントレースはスタートを迎えた。


 抜群の蹴り出しを見せたベアマンがトップに、そしてマルティが2番手に浮上する。一方、ポールスタートのマイニはスタートの蹴り出しで遅れ、ターン3では5番手スタートのテイラー・バーナード(AIXレーシング)、マルティと3ワイドとなるが、ポジションを守れず4番手に後退する。


 そんな3ワイドの最中、マルティはマイニと僅かに接触しフロントウイング左側にダメージを受けたものの、ベアマンの背後1秒以内をキープする。また、4番手スタートのハジャルは混戦のさなか大きく出遅れ、入賞圏外の12番手に後退する。


 DRSが3カ所に設定されたレッドブルリンクなだけに各所で接戦が見られた。トップのベアマンと2番手マルティのギャップも1秒以上離れぬままレースは後半戦に突入。ベアマン、マルティ、マイニ、ポール・アーロン(ハイテック・パルスエイト)、ガブリエル・ボルトレート(インビクタ・レーシング/マクラーレン育成)の5台がトップグループを形成する。


 コース上ほとんどの車両がDRSを使用できる状態が続き、順位変動も少ない状況が続いた。19周目のターン8で4番手のアーロンが僅かにバランスを崩し、5番手のボルトレートが接近する。


 そんななか、21周目のターン3でアーロンがマイニを攻略し3番手に、さらにその間隙をついたボルトレートがターン4でマイ二をパスし4番手に浮上する。


 一方、21番手スタートからゼイン・マローニ(ロダン・モータースポーツ/ザウバー育成)を含む2台をかわし、19番手を走行していた宮田が23周目にピットインしタイヤを交換。


 これで宮田は最後尾22番手に後退するが25周目には1分18秒708という、このレース全体のファステストを更新する。


 最終盤は3番手争いが白熱。アーロンの背後についたボルトレートがオーバーテイクの機会を伺うが、ここは順位変わらず。そんななか、ポールスタートのマイニは終盤のペースに苦しみ、フランコ・コラピント(MPモータースポーツ/ウイリアムズ育成)が5番手、デニス・ハウガー(MPモータースポーツ)が6番手に浮上する。


 そんなコラピントはハウガーとの攻防の末、ターン3立ち上がりでスピンを喫し、11番手に後退することに。


 28周目を終えて、ベアマンがFIA F2通算5勝目となる今季初優勝を飾った。2位にマルティ、3位にポイントリーダーのアーロンが続いた。


 宮田は全体ファステストラップをマークしたが、順位は22位となったためファステストラップポイント獲得とはならず。なお、ファステストラップポイントの1点は3位のアーロンが獲得している。


 続く、フィーチャーレースは6月30日の日本時間17時(現地時間10時)から、タイヤ交換義務を有する周回数40周、もしくは60分+1周で争われる。


■2024年FIA F2第7戦シュピールベルク スプリントレース暫定結果





































































































































































Pos.No.DriverTeamTime/Gap
13O.ベアマンプレマ・レーシング37’22.959
221J.マルティカンポス・レーシング1.751
317P.アーロンハイテック・パルスエイト3.003
410G.ボルトレートインビクタ・レーシング3.655
511D.ハウガーMPモータースポーツ11.030
67J.クロフォードダムス・ルーカスオイル11.677
79K.マイニインビクタ・レーシング13.703
824J.デュルクセンAIXレーシング18.887
92Z.オサリバンARTグランプリ15.866
101V.マルタンスARTグランプリ19.852
1112F.コラピントMPモータースポーツ21.546
1225T.バーナードAIXレーシング22.305
1320I.ハジャルカンポス・レーシング22.857
1414E.フィッティパルディファン・アメルスフォールト・レーシング23.629
154A.アントネッリプレマ・レーシング23.728
168J.コレアダムス・ルーカスオイル26.445
175Z.マローニロダン・モータースポーツ27.184
1816A.コルデールハイテック・パルスエイト27.597
1915R.ヴィラゴメスファン・アメルスフォールト・レーシング28,250
2022R.フェルシュフォートライデント29.804
2123R.スタネトライデント20.884
226宮田莉朋ロダン・モータースポーツ46.914


・ファステスト(全体):#6 宮田莉朋(ロダン・モータースポーツ):1分18秒708(25/28)  197.499km/h
・ファステスト(得点対象):#17 ポール・アーロン(ハイテック・パルスエイト):1分19秒048(7/28)  196.650km/h


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