メルセデス・ベンツ、旗艦モデルのプラグインハイブリッド『S580 4MATIC ロング』を追加設定

2022年6月30日(木)17時5分 AUTOSPORT web

 メルセデス・ベンツの旗艦として世界のベンチマークに君臨するラージサルーン『Sクラス』に、電気モードでは1回の充電で約100kmの走行が可能なプラグインハイブリッドモデル『S580 4MATIC ロング』が登場。すでに6月27日の導入発表以前から予約注文受付が開始されている。


 自他ともに認める最高峰モデルに君臨する『Sクラス』は、いつの時代も、その時点でメルセデスの持てるすべての技術を搭載し、世界中の自動車にとって指標とされてきた。


 2021年に8年ぶりのフルモデルチェンジを実施した現行モデルは、3個のきわめて強力なLEDで構成され、130万個の微小な鏡により光を屈折させることで照射方向を定めるウルトラハイビーム付きデジタルライトや、フロントウインドウ投影型のARナビゲーション、生体認証によるシートポジション設定など先進的な機能を満載している。


 そのフラッグシップに追加されたS580 4MATIC ロングは、最高出力367PS(270kW)、最大トルク500Nmを発生する3.0リッター直列6気筒エンジン“M256”に、150PS(110kW)/440Nmを誇る永久磁石同期モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを採用。28.6kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、システム総合出力は510PS(375kW)/750Nmまで高められた。


 当然、電動モデルとしての機能性にも期待値に応える性能が備えられ、時速140km/hまではモーターのみでの走行が可能となり、完全なEVとしての走行も可能に。その航続距離はWLTCモードの等価EVレンジ(EV走行換算距離)で約100kmをマークし、外部給電方式は6.0kWまでの交流普通充電と、最大60kWまでの直流急速充電(CHAdeMO(チャデモ)規格)に対応する。


 こうした電動モデルの機能性を活かすべく特性の異なるさまざまなドライブモードも備わり、デフォルトの『H(ハイブリッド)』を基本に、最高のレスポンスによりスポーティな走行性能実現を重視した『S(スポーツ)』、走行特性やステアリング特性を個別に設定できる『I(インディビジュアル)』、そしてセーリングモードが作動し、140km/hまでの速度で電気モーター走行が可能な『EL(エレクトリック)』と、充電量を一定に保つ『B(バッテリーホールド)』が用意された。


 このうち、ELモード走行時にはステアリングホイール裏のパドルにより、バッテリーへのエネルギー回収量を4段階で調整可能となり、左側が回生レベルの上昇、右側が低減のスイッチに。そのうち『D Auto』を選択すれば、前走車との車間距離、登坂/降坂などの道路状況などを加味し、最適な強度の回生ブレーキが介入する。


 同じく『インテリジェントアクセルペダル』では、ELモード時にこれ以上アクセルを踏むとエンジンも使用しなければならないというモーター走行の限界点で、アクセルペダルの抵抗を増してドライバーに知らせることにより無駄なエネルギーの消費を抑える“プレッシャポイント機能”も備わる。


 そのほか、12.3インチのワイドディスプレイを採用するインストゥルメントクラスターと、12.8インチの縦型有機EL(OLED)ディスプレイを採用するセンターディスプレイの2画面を活用したMBUX(メルセデス・ベンツユーザーエクスペリエンス)や、速度計などの表示が立体的に見える3Dコックピットディスプレイが採用され、最新鋭の安全運転支援システムも搭載した『S580 4MATIC ロング』の価格は1978万円(税込)となっている。

28.6kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、システム総合出力は510PS(375kW)/750Nmまで高められた


メルセデスコール:0120-190-610
メルセデス・ベンツ日本ウェブサイト:http://www.mercedes-benz.co.jp

AUTOSPORT web

「モデル」をもっと詳しく

「モデル」のニュース

「モデル」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ