最終盤に優勝争いから転落。ミケルセン「バンクを効果的に使っていたが、運が悪かった」/WRCコメント
2024年7月1日(月)11時43分 AUTOSPORT web
6月30日(日)、2024年WRC世界ラリー選手権第7戦『ラリー・ポーランド』の競技最終日となるデイ4が行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合優勝を飾った。また、日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、総合8位で大会を終えている。
そして、2024年シーズンから新たにポイント付与の対象となった日曜日のみの総合順位“スーパーサンデー”では、ヒョンデ・シェル・モービスWRTのオット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヒョンデi20 Nラリー1)が首位となった。そんなラリー・ポーランドを終えた各陣営から、ドライバーたちの声が届いている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/総合3位
「ポーランドでの初めてのラリーは本当に楽しかった!ここのステージはとても素晴らしく、信じられないほど速かった。自分たちが見せたペースには本当に満足している」
「3つの高速グラベル(未舗装路)ラリーの最初のラウンドで表彰台を獲得できたことは、本当に励みになるので次のラトビアとフィンランドが楽しみだ。今年はすでに3位を3回獲得しているので、次はトップ2を獲得することが目標だ」
●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/総合7位
「自分たちのペースにはかなり満足しているし、SS4では2番手のタイムで自己ベストのステージ結果を出すことができた。最速タイムとの差が縮まったので、一歩前進だ」
「今週末は多くのことを学び、それをラリー・ラトビアに持ち込むつもりだ。そこでは出走順を生かして好結果を出せるよう努力していくよ」
「また、僕たちは勝田貴元を抑え込むことに成功した。彼は我々よりもはるかに経験豊富なドライバーで、このタイプのラリーではいつもは好成績を収めている。パワーステージでは数秒差でポイントを逃しもしたが、全体的にこの週末には満足している」
●マルティン・セスク(#22 フォード・プーマ・ラリー1)/総合5位
「素晴らしい週末だった。初めての経験はどれもとても特別なもので、この機会を与えてくれたMスポーツ、WRCプロモーター、ラリー・ラトビア、そして僕たちのパートナーに心から感謝している。5位でフィニッシュできるとは思っていなかった。でも僕はこの積極的な学びの一瞬一瞬を楽しんだ」
■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合4位
「任務は達成した。このイベントが自分たちにとって難しいものになることは分かっていたが、モチベーションは高く保っていたよ」
「金曜日は一番に出走し、土曜日はコンディションが良くなかったことを考えれば、自分たちが快適に走れるレベル以上にプッシュする理由はなかった。セッティングに取り組むチャンスはなかったので、自分の直感に従ってパワーステージに向けて激しくプッシュしなければならなかった」
「自分たちが取れるリスクと必要なスピードのバランスを取っていたけど、最終的には多くのポイントを獲得できたので、これから何が起こるのか楽しみにしている」
●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合39位
「今日はできることはすべてやったけれど、僕たちの週末があんなに早く終わり、どの順位につけるか分からなかったのは、もちろんとても残念だ」
「僕たちには競争するだけのペースがあったし、マシンのフィーリングも良く、順調に感じていたから、土台はあると確信している。過去2日間の出走順のせいで、明らかに結論を出すのが難しくなった。今からラトビアまでの間に少しずつ改善し、どのようにしていくか考えないといけない」
●アンドレアス・ミケルセン(#9 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合6位
「この週末には多くのポジティブな収穫がある。タイヤがリムから外れなければ、カッレ(・ロバンペラ)にプレッシャーをかけ続け、表彰台を争うことができたと思う」
「このラリーでは、コーナーでスピードを維持するのにバンクを効果的に使っていたので、少し運が悪かったように感じたが、これが現実だ。あとはマシンをフィニッシュまで進め、チームのポイントを獲得するだけだった」
■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合2位
「自分たちの最終的な総合順位には満足している。日曜日のポイントは、前日までと同じくらい重要で、今日はできるだけ多く獲得しようと頑張った」
「すべて順調だったが、残念ながら最後のパワーステージでパンクを喫してしまった。コーナリングライン上に石があり、私たちにできることはあまりなかったと思う。失ったタイムはほんの数秒だったが、このポイントシステムでは、このような小さな問題でも大きな損失に繋がってしまうんだ」
「このようなかたちでラリーを終えるのは残念だが、今週末のスピードは悪くなかった。金曜日は出走順を考えれば良い走りで、土曜日もタイヤの問題が起こるまでは順調だった」
「これまでのラリーよりも、クルマのフィーリングが格段に良くなっているのは間違いない。この調子で、今回ここで学んだことを活かし、次のラトビアで良い結果を残せるように頑張りたい」
●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合優勝
「とても素晴らしい一週間であり、同時に非常に厳しい一週間でもあった。ハードに仕事をこなしてきたので、今は非常に疲れている。準備期間が限られていたので、つねにプッシュし続けなくてはならない、このようなハイスピードラリーは楽ではなかった」
「限られたスケジュールのなかでつねに作業を行い、事前に決めた計画に従ってステージを走り、自分たちにできる限りのことをやったことが、最終的に報われたよ」
「日曜日は、走行距離が長くテクニカルなステージもある重要な一日だった。自分たちは昨日と同じようなペースで走り、勝つために十分安全を確保しながらも、さらに多くのポイントを獲得しようと試みた」
「そして、 フィニッシュではチームのために多くのポイントを獲得することができた。火曜日にチームから連絡を受けた時、そうすることが自分たちの目標だったので、ポーランドに出場したのは正解だったと思う」
●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合8位
「この結果を勝ち取ったカッレ(・ロバンペラ)、ヨンネ(・ハルットゥネン)、そしてチーム全員を祝福します」
「自分にとっては困難なラリーでした。金曜日の午前中にかなり苦戦し、それが土曜日と日曜日の出走順を悪くすることに繋がってしまいました。最終日にできることは限られており、チームのために望んでいたような良い結果を出すのは難しかったです」
「ただし、それと同時に、このようなコンディションでうまくドライブする方法について多くを学ぶことができました。うまく走ることができたり、良いフィーリングを得られた区間もあったので、ラトビアで開催される次のラリーでは、それを活かすとともに、あまり良くなかった部分を改善し、さらに良い走りができるように頑張ります」
投稿 最終盤に優勝争いから転落。ミケルセン「バンクを効果的に使っていたが、運が悪かった」/WRCコメントは autosport webに最初に表示されました。