ランキングトップのパロウが3連勝【順位結果】インディカー第9戦ミド・オハイオ決勝

2023年7月3日(月)5時40分 AUTOSPORT web

 ミド・オハイオ・スポーツカーコースで開催されているNTTインディカー・シリーズ第9戦。7月3日に行われた決勝レースは、アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)が第7戦デトロイト、第8戦ロードアメリカに続く3連勝を飾った。


 雷雨の心配もされるなかで迎えた決勝日。レース前に行われたウォームアップセッションでは、予選2番手を獲得しているグラハム・レイホール(ドレイヤー&レインボールド)がトップタイムを記録した。


 また、プラクティス2でクラッシュを喫したシモン・パジェノー(メイヤー・シャンク・レーシング)はドクターストップにより決勝レースの出場を取りやめ、代わりに今年6月にエド・カーペンター・レーシングを離脱したコナー・デイリーがウォームアップセッションより走行を行っている。


 上空に広がる雲も次第に薄まり、日差しも差し始めるなか現地時間13時30分に80周の決勝レースがスタート。ポールポジションスタートのコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)を先頭に集団は1コーナーへ。


 上位勢に順位の変動はなく、クリーンなスタートが切られたかと思われたが、ターン4で9番手スタートのマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ)と10番手スタートのフェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレン)が接触。ハーフスピンをした2台はコース脇にマシンを停止させてしまい、レースは1周目からフルコースコーションが導入された。


 ローゼンクヴィストはその後コースに復帰し隊列へ復帰したものの、エリクソンはフロント足回りにダメージを負い、スロー走行でマシンをピットに戻す。チームはマシンを1度ガレージに戻し、修復作業を敢行。その後、レース46周目にチームはマシンの修復を終え、エリクソンはレースに復帰している。




 レースは6周目に再開。その後、トップを走るハータはペースをコントロールしながらポジションをキープ、2番手レイホールも常に1秒以内の位置につけて隙を伺う展開となる。


 その後、3番手のカイル・カークウッド(アンドレッティ・オートスポート)はペースに伸び悩み、徐々にトップ集団から離されていく。そして19周目、4番手を走るパロウがカークウッドに接近し、ターン4でアウト側から並びかけてオーバーテイク。その際、わずかにマシン同士が接触し、カークウッドが痛恨のスピン。カークウッドはなんとかマシンをコースにとどめたが、9番手に順位を落としてしまう。




 3番手となったパロウはそのままペースを上げ、トップを争うハータとレイホールの背後に急接近。このタイミングで先頭集団は、1度目のピットインのタイミングを迎える。最初に動いたのは、トップを走るハータだった。


 ハータは27周目にピットインし、その次の周にレイホールがタイミングを合わせてピットイン。これでトップに立ったパロウはペースを上げて30周目にピットへ向かい、そのままの順位でコースへ復帰することに成功。レースの主導権を握ったパロウは、新たに履き替えたソフト寄りのオルタネートタイヤを活かしてペースアップ、2番手ハータを離しにかかる。


 パロウは2番手ハータとの差を徐々に広げ、約8秒のギャップを作る。その後方3番手には、ピットインのタイミングにより順位を上げた6番手スタートのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)がつけている。さらに、ディクソンと同じタイミングでピットに入った7番手スタートのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が4番手に続く。


 その後各ドライバーは順調に周回を重ね、54周目にはトップのパロウと3番手のディクソンが2回目のピットインを行う。2番手を走行していたハータは、この2台の動きを見て55周目にピットへ向かうも、ピットロード入口で速度リミッターが作動しないというトラブルが発生。結局ハータは、ピットレーン速度違反によるドライブスルーペナルティを受け、トップ争いから脱落してしまう。


 トップでコースに復帰したパロウはその後も好ペースをキープし、2番手のディクソン以下を突き放す独走状態に。その後、レースはアクシデントが起きることなく展開し、パロウはそのままトップでチェッカーを受けた。2番手にはディクソンが続き、3番手はパワーというふたりのベテランが表彰台フィニッシュを飾った。


 今季4勝目を挙げたパロウは、今回の勝利によって自身がトップに立っているチャンピオンシップのリードをさらに広げた。ランキング2位には、2位フィニッシュのディクソンが浮上し、3位には12位フィニッシュのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が続いている。


■NTTインディカー・シリーズ第9戦ミド・オハイオ決勝レース結果
































































































































































































































































Pos.No.DriverTeamEngineLapsSP
110A.パロウチップ・ガナッシH804
29S.ディクソンチップ・ガナッシH806
312W.パワーチーム・ペンスキーC807
445C.ルンガーレイホール・レターマン・ラニガンH805
53S.マクラフランチーム・ペンスキーC808
618D.マルーカスデイル・コイン・ウィズ・HMDH8012
715G.レイホールレイホール・レターマン・ラニガンH802
85P.オワードアロウ・マクラーレンC8025
911M.アームストロングチップ・ガナッシC8018
107A.ロッシアロウ・マクラーレンC8013
1126C.ハータアンドレッティ・オートスポートH801
122J.ニューガーデンチーム・ペンスキーC8015
1328R.グロージャンアンドレッティ・オートスポートH8014
1429D.デフランチェスコアンドレッティ・スタインブレナーH8024
1521R.ヴィーケイエド・カーペンター・レーシングC8016
1677C.アイロットフンコス・ホーリンガー・レーシングC8020
1727K.カークウッドアンドレッティ・オートスポートH803
1830J.ハーベイレイホール・レターマン・ラニガンH8011
1920R.ハンター-レイエド・カーペンター・レーシングC8017
2060C.デイリーメイヤー・シャンク・レーシングH8027
2106H.カストロネベスメイヤー・シャンク・レーシングH7919
2251S.R.ロブデイル・コイン・ウィズ・RWRH7922
2378A.カナピノフンコス・ホーリンガー・レーシングC7921
2414S.フェルッチA.J.フォイト・レーシングC7926
256F.ローゼンクヴィストアロウ・マクラーレンC7910
2655B.ペデルソンA.J.フォイト・レーシングH7923
278M.エリクソンチップ・ガナッシH59

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