米メディアが「出塁しかしていない」と惜しむ球宴選外 吉田正尚が漏れた意外な理由とは?「DH部門の控えであれば」

2023年7月3日(月)17時0分 ココカラネクスト

オールスター級の活躍を見せてきた吉田の選外は、米メディアでも小さくない驚きとなった。(C)Getty Images

 ハイスペックさを披露し続けてきたルーキーイヤーでの選出は叶わなかった。

 現地7月2日、MLBは今月11日(現地)に行なわれるオールスターゲームに出場する投手と控え選手を発表。これによって両リーグの全出場が出揃ったのだが、レッドソックスで主力級の活躍を見せていた吉田正尚は惜しくも選外となった。

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 今季に名門レッドソックスとの5年9000万ドル(約126億円)の大型契約を締結した吉田は、一部の識者から「払いすぎではないか」と揶揄されたメガディールにふさわしいシーズンを過ごしている。

 開幕間もない4月19日時点までは打率.167と低迷していたが、徐々にメジャーの水になれると次第に本領を発揮。5月からは数字も飛躍的に向上し、現時点で打率.305、出塁率.377、長打率.477、OPS.857、9本塁打と目に見える結果も残している。

 ゆえにオールスター不選出の結果に驚きの声も上がっている。米スポーツ専門メディア『The Score』は、「オールスターにいけなかったスターたち」と銘打った記事を掲載。そのなかでワンダー・フランコ(レイズ)やフェルナンド・タティスJr.(パドレス)といった他に出場が叶わなかった大物たちの中に吉田をピックアップした同メディアは「アメリカン・リーグ屈指の打者として頭角を現した29歳はwRC+でALトップ10内にランクされ、リーグで2番目に三振の少ない打者だ」と強調。類まれな打撃センスを称えた。

 さらに米大手紙『USA Today』も「オールスター落選者:シアトルに行くべき(行くかもしれない)選手たち」と題した記事を掲載。そのなかでレッドソックスのラファエル・デバースとともに吉田の名を列挙し、「ヨシダは日本からフェンウェイパーク(球団本拠地)に来て以来、出塁しかしていない」と指摘。オールスター選出に十分な成績を残していると強調した。

 また、米スポーツ専門メディア『The Athletic』は「数字からすれば、ヨシダはアメリカン・リーグの代表チームに入っても何ら不思議ではない」と論じたうえで、次のようにメンバーから外れた理由を説いている。

「ヨシダはDH部門の控えであれば、有力な候補だったかもしれない。だが、選手投票の用紙を関係者によれば、彼は『外野手』として登録されていたという。そうした都合に加えてレッドソックスの選手たちがわざわざヨシダをDHで選ぶための運動を組織していたとも思えない」

 惜しくも初年度でのオールスター入りは果たせなかった吉田。来年以降に日本球界屈指の強打者である彼が夢舞台に立つ姿を見たいものである。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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