F1イギリスGP木曜会見:ハミルトン、ワールドカップのイングランド戦に気もそぞろ

2018年7月6日(金)11時52分 AUTOSPORT web

 第10戦イギリスGP木曜日の会見は、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、シャルル・ルクレール(ザウバー)の3人。
 
 まずは前戦オーストリアGPで9位入賞を果たしたルクレールから。好調の秘訣を尋ねられると、次のように回答した。


「特に好調だとも思っていないし、自信がついたとも思っていない。まだまだ100%満足するレースができていないし、レースが終わるといつも反省ばかりしているよ」


 それにしても、最近の6レースで、5回も入賞している。シーズン序盤と中盤での違いを聞かれると、ルクレールは面白いエピソードを教えてくれた。


「開幕数戦は、本当に厳しかった。そこで、4戦目のバクーでエンジニアにセットアップについて、ちょっと確認したんだ。すると、あることがまったく間違った理解をしていたことがわかって、それからは物事がうまく進むようになった」


 続いては、前戦オーストリアGPの勝者、フェルスタッペン。「今週末も戦えそうですか?」との質問に、「ちょっと厳しそうだね」と首を傾げ、その理由を次のように説明した。


「僕たちはベストシャシーを持っている。だから、ストレートよりもコーナーでの競争力が高い。でも、今年はいくつかのコーナーが全開で行けるようになった。例えば、シルバーストンだとターン1やコプス(旧1コーナー)がそうだ」


「おそらく、ほかのチームも同じだろう。全開で行けるようになるということは、コーナーがなくなって、結果的にストレート区間が伸びることになるわけだから、僕たちにとっては厳しくなるというわけさ」


 そして、今回イギリスGPが母国グランプリのハミルトン。今年のレギュラードライバーの中で、ただひとりのイギリス人ドライバーのハミルトンにとって、「やっぱり、イギリスGPは特別だ」と言う。


 そんなハミルトンにとって、今週末はもうひとつ大切な試合がある。サッカーのワールドカップだ。7月3日の決勝トーナメント1回戦に勝ったイングランドの準々決勝が7日の土曜日に行われるからだ。

2018年F1第10戦イギリスGP ルイス・ハミルトン


 試合開始時間はイギリス時間で午後3時。予選終了直後だ。もし、ハミルトンが予選トップ3に入った場合、ドライバーは記者会見に出席し、その後、世界各国のテレビ取材も受けなければならない。そのことを尋ねられたハミルトンは、記者会見場にいたFIAのスポークスマンにこんなことを質問した。


「ちょっと確認したいんだけど、予選後の記者会見を欠席した場合のペナルティって何? (FIAと)交渉することはできない? だって、(イングランドの)試合が見たいんだよ。もちろん、見るとしたら携帯だけど、少なくとも見られるだろ」


 これには、FIAのスポークスマンも苦笑いするしかなかった。


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