ポルシェとリマックがブガッティを組み込んだ合弁会社『ブガッティ-リマック』の設立で合意

2021年7月6日(火)16時29分 AUTOSPORT web

 ポルシェは7月5日、クロアチアの電気スーパーカーメーカーであるリマックとともに、フランスの老舗スポーツカーメーカーのブガッティを組み込んだ合弁会社を設立することで合意したと発表した。新しいハイパーカーメーカーの名称は『ブガッティ-リマック』となり、クロアチアのザグレブに本拠を置く。


 モータースポーツの世界でも長年伝説を築いてきたブランドであるポルシェ、そしてブガッティ、さらに新興の電気スーパーカーメーカーであるリマックが、強力なブランドのDNAを融合するべく合弁会社を設立することになった。


 この新合弁会社はザグレブに本拠を置くが、複数の国の独占禁止法規制当局の事前承認が必要になるため、2021年第4四半期に設立される予定となる。ブガッティ-リマックではリマックが55%の株式を保有し、ポルシェが45%の株式を保有する。ポルシェはまた、リマックの24%の株式を直接保有している。一方、現在フォルクスワーゲンが所有するブガッティは、フォルクスワーゲンによって合弁会社に加わり、その後、株式はポルシェに譲渡される。今後ブガッティ-リマックは、ふたつの強力なブランドであるブガッティとリマックのDNAを融合し、魅力的な自動車会社を設立するとしている。


 今後ブガッティとリマックのブランドは、新会社の傘下で、当初ブガッティ・シロンとフル電動のリマック・ネヴェラのふたつのハイパーカーモデルを生産する。現在のブガッティ・オトモビルS.A.S.は新しい合弁会社の中に存続し、今後もすべてのブガッティモデルはフランスのモルスアイムにあるブガッティ工場で生産されるとしている。


 ポルシェAGの取締役会会長であるオリバー・ブルーメは「我々は、ハイパーカービジネスにおけるブガッティの強力な専門知識と、E-モビリティの分野において非常に有望なリマックの驚異的な革新力を融合する」と語った。


「ブガッティは伝統に富んだブランド、アイコニックな製品、忠実な顧客基盤、そしてグローバルなディーラー組織を合弁会社に提供し、リマックは、テクノロジーに加えて、新開発と組織的アプローチを提供する」


 またリマックの創設者兼CEOであるマテ・リマックは「本当にエキサイティングな瞬間だ。リマック・アウトモビリは急成長を遂げてきたが、この合弁会社は当社をまったく新しいレベルに引き上げる」とコメントしている。


「ブガッティとリマックはたがいに完璧に適合しており、どちらも重要な目的達成に貢献する。私たちは電気技術業界パイオニアとしての地位を確立しており、一方のブガッティは一世紀以上にわたるトップクラスの自動車開発の経験を備え、自動車業界の歴史の中で独自の優れた伝統をもたらす。将来的に非常に特別なプロジェクトを実施することを目標に、知識、テクノロジー、資産を結集する」


 ポルシェは、ブガッティ-リマックにとって戦略的パートナーとして合弁会社で強力な役割を果たす。オリバー・ブルーメとポルシェAG財務およびIT担当の取締役会副会長のルッツ・メシュケは、ブガッティ-リマックの監査役会のメンバーになり、マテ・リマックが合弁会社のCEOに就任する。

ブガッティ・シロンとリマック・ネヴェラ
リマック・ネヴェラとブガッティ・シロン、ポルシェ・タイカン

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