リヴァプールのスロット監督、長期政権からの“引き継ぎ”に不安は? 「私はユルゲンのクローンではない」

2024年7月7日(日)22時8分 サッカーキング

新たにリヴァプールの指揮官に就任したスロット監督 [写真]=Getty Images

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 新たにリヴァプールの指揮官に就任したアルネ・スロット監督が、チームの引き継ぎについて自身の考えを示した。6日、イギリス紙『デイリー・メール』が同監督のコメントを伝えている。

 約9年間にわたって指揮官を務め上げたユルゲン・クロップ監督の後任として、新たにリヴァプールを率いることになったスロット監督。オランダの地で確かな実績を積み上げてきた同監督は、新天地で初の記者会見に出席し、前任指揮官が築き上げた長期政権からの引き継ぎについて持論を展開した。

 クロップ監督の後任を務める不安を抱いているか問われたスロット監督は、「まったくそうではない」と懸念を一蹴。「両方の見方ができる。大きな穴を埋める義務があるが、勝利の文化を持つ組織とチームを引き継ぐという見方もできる。私はプレースタイルを完全に変えなければならないような監督から引き継ぐことはない」とポジティブな捉え方を口にしている。

 また、「前に率いていたフェイエノールトでも、(就任時の)プレースタイルは私が導入したかった方針とまったく違っていた」とすでにチームの引き継ぎを成功させた経験があることを強調。続けて、「もちろん私はユルゲンのクローンではない」と述べつつ、「私たちにはいくつかの違いがあり、選手たちはそれを感じると思うが、同時にいくつかの共通点もある」と語った。

 一方で、「理想はEUROやコパ・アメリカがないシーズンにスタートしたかったが、状況はそうではない」とプレシーズンが短縮されることに対しての苦悩も明かしている。

 現在45歳のスロット監督は、現役時代にズウォレやスパルタ・ロッテルダムなどでプレー。2013年夏に引退すると、ズウォレのユースチームで指導者に転身を果たし、以降はカンブールのアシスタントコーチや代行監督を経て、2017年夏にAZのアシスタントコーチに就任した。2019年夏には同クラブの監督へと昇格すると、初年度の2019−20シーズンはパンデミックによりリーグ戦が途中で打ち切られるなか、難しいシーズンを2位でフィニッシュ。2020年12月に解任されたものの、2021年夏から率いるフェイエノールトでは、1年目の2021−22シーズンにヨーロッパカンファレンスリーグ準優勝、2年目の翌シーズンはクラブにとって6シーズンぶりとなるエールディヴィジ優勝を成し遂げた。3年目の2023−24シーズンはKNVBカップで優勝を果たし、リーグ戦を2位で終えて来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場圏を獲得した。

サッカーキング

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