ブランパンGT:ロガー問題で暫定結果となっていたシルバーストン戦、76号車アストンマーチンの勝利が確定

2018年7月10日(火)13時2分 AUTOSPORT web

 5月19〜20日に開催されたブランパンGTシリーズ第4戦シルバーストンの予選でポールポジションを獲得するも、走行データを提出できなかったとして失格処分を受けたR-モータースポートが控訴を行なっていた件について、RACBスポーツ国際控訴裁判所は失格処分を取り消す判断を下し、同チームの76号車アストンマーチンV12バンテージGT3のポール・トゥ・ウインが確定した。


 2018年シーズンからブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップに参戦しているR-モータースポート。チームは母国ラウンドとなるシルバーストンに76号車と62号車の2台のアストンマーチンで挑み、この内、76号車アストンマーチンが19日の予選でポールポジションを獲得した。


 しかし予選後の車検で、スチュワードがデーターロガーに記録されるはずの走行データを確認できなかったとして、同車は予選失格となった。これに対してアーデンとイオタ・スポーツのサポートを受けるR-モータースポートは、失格の裁定に異議を申し立てて20日の決勝をポールからスタートすると、そのまま3時間レースのトップチェッカーを受けている。


 この結果、同ラウンドの予選および決勝リザルトは暫定のままとなり、最終的なリザルトは国際控訴裁判所の判断に委ねられることとなっていた。

R-モータースポートの76号車アストンマーチンV12バンテージGT3


 聴聞会ののち、裁判所はスチュワード側が主張する“チームのスポーティングレギュレーション89条違反”を支持したが、予選からの失格処分については、「必ずしも正当な処置ではない」としてR-モータースポートへの処分は罰金が相応という判決を下した。


 この決定によって第4戦のウイナーは76号車アストンマーチン(マシュー・バキシビエール/ジェイク・デニス/ニッキー・ティーム組)で確定することとなったが、チームには5000ユーロ(約65万円)の罰金に加えて、事務管理費500ユーロ(約6万5000円)の支払いが課されている。また、スポーティングレギュレーションに違反しているため、2000ユーロ(約26万円)の控訴手数料の払い戻しは行われない。


 第4戦の優勝確定により、エンデュランスカップのランキング4位につけることとなったR-モータースポートのチーム代表、フロリアン・カメルガーは「我々の76号車アストンマーチンが達成した勝利という素晴らしい結果が守られたことを、とてもうれしく思う」とコメント。


「(7月28〜29日に開催される)今シーズンのハイライトである『トタル・スパ24時間』を楽しみにしているよ」

76号車を駆るニッキー・ティーム/マシュー・バキシビエール/ジェイク・デニス


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