鈴鹿8耐テストは二連覇目指すTeam HRCが好発進。長島哲太の復帰でライダーの入れ替えはあるか

2023年7月11日(火)13時15分 AUTOSPORT web

 7月5〜6日、三重県・鈴鹿サーキットで2023年の鈴鹿8時間耐久ロードレースに向けた鈴鹿サーキット主催 合同テスト 1回目が行われた。2022年に優勝を果たしたTeam HRCは4人のライダーでテストをこなし、トップタイムを記録した。


 2018年に10年ぶりにファクトリーチームを復活させ、2022年の鈴鹿8耐は長島哲太、高橋巧、イケル・レクオーナの3名で8年ぶりの優勝をもたらしたTeam HRC。今年は、6月27日の参戦体制を発表した時点ではイケル・レクオーナ、チャビ・ビエルゲ、高橋巧のラインアップでエントリーしている。


 その際、長島は「今年は残念ながら左足の怪我のために、エントリー時点ではまだ万全の状態ではありませんでした。しかしながら、1日でも早くテストに参加できるように、現在リハビリに努めています。また今年も8耐に参戦できるように、私も必死になって自分自身と戦っていきます」とコメントしている。

長島哲太(Team HRC)/鈴鹿8耐テスト


 そして、5〜6日に行われたテストでは長島が復帰。レクオーナ、ビエルゲ、高橋とともに4人で走行を行った。Team HRCは初日にシェイクダウンを行うとともに、怪我から復帰となる長島の状態を確認しており、トップタイムとなる2分06秒258は彼が記録した。


 長島は「走行に問題がないことが分かりました」とコメント。他3名のライダーもドライコンディションで走り、全員がタイムを出した。午後の雨のセッションでは、慣れるためにレクオーナとビエルゲに振り分けたという。SBKではピレリタイヤ、鈴鹿8耐ではブリヂストンタイヤを履くため、彼らにとっては雨で走れたことはポジティブなことだろう。

イケル・レクオーナ、チャビ・ビエルゲ(Team HRC)/鈴鹿8耐テスト


 本番さながらの天候となった2日目は、ロングランに重点を置いて、午前は2分07秒791、午後は長島が2分06秒077とさらにタイムを更新した。貴重なデータを蓄積して、さらにチームとしてはピットワークの準備を整えていた。


 優勝候補のTeam HRCは、高橋が今季も優勝すると、宇川徹が持つ最多優勝記録の5勝に並ぶことになる。昨年のポールタイムは長島が記録した2分04秒934、決勝レース中のベストは2分06秒934。4人のライダー全員が調子が良いが、残り1カ月でさらに怪我から回復した長島が加わり、ライダーラインアップが変更される可能性もあるだろう。


 長島は「自分の身体の確認が、大きな目的のテストでした。ロングランもして、トップタイムを記録できた充実のテストだったと思います。ライダーとして当たり前のことをしっかりこなせたと思います。ここから本番まで約1カ月あるので、気を抜かず、もっといい状態にしていきたいと思います。今年、参戦できる可能性があるのはこの鈴鹿8耐だけなので、なんとしても参戦したいです。選んでもらえるように、精一杯に挑みました。昨年のようにしっかりとチームに貢献して優勝したいと思っています」と語った。

長島哲太、イケル・レクオーナ(Team HRC)/鈴鹿8耐テスト
高橋巧、チャビ・ビエルゲ(Team HRC)/鈴鹿8耐テスト

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