「心はいつもアーセナルにあった」…ウィルシャー、U18の監督として古巣に帰還!

2022年7月12日(火)18時14分 サッカーキング

アーセナルアカデミーの“最高傑作”ウィルシャーが帰還 [写真]=Arsenal FC via Getty Images

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 アーセナルは11日、元イングランド代表MFジャック・ウィルシャー氏がU−18チームの監督に就任することを発表した。

 2021年夏からの数カ月間は新天地が決まらなかった影響もあって、アーセナルの練習に参加していたウィルシャー。当時は選手としてのコンディション維持の目的もあったものの、ミケル・アルテタ監督の下で指導者としての経験も積んでいたという。現役引退を発表し、古巣のアーセナルで指導者キャリアの第一歩を踏み出すこととなった。

 アーセナルのU−18チームで監督を務めることが決定し、ウィルシャーはクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。

「僕は人生の大部分をアカデミーで過ごした。最高の日々だったよ。当時はスティーヴ・ボールドがいて、彼のような先人たちの足跡を辿ることは大変な名誉だと感じる。僕にとっては大きなチャンスだ。まだ比較的若いし、この年齢で選手生活を終えるとは思っていなかった。けれども、このような機会を与えられたら、断るのは難しい。ペア(・メルテザッカー)、ルーク(・ホッブス)、そしてクラブの皆が素晴らしい人たちだ。彼らは僕に自信を示してくれたし、僕は今の決断が間違っていないと思っている。本当にハッピーだし、人生の新しい章にワクワクしている」

「アーセナルファミリーの一員として戻って来られたことは、自分にとっても特別な感覚だ。移籍しても、心はいつもアーセナルにあった。家族は何があっても常にそばにいるもので、僕にとってはそれがアーセナルというクラブだ。クラブを離れても常にドアを開けてくれていて、ここに戻ってきた時も歓迎されていると感じた」

「ポゼッションを重視して試合を支配し、できるだけ高い位置で、素早くボールを奪い返そうとするチームをつくりたい。アーセン(・ヴェンゲル)や彼と似た信念を持った人々の下でプレーすると、若い頃からこのような考え方を叩き込まれる。ミケルの考えやアイデアに合わせて、僕がこのような考え方をチームに持ち込むことができれば、クラブが成功するためのレシピになると思う」

「ミケルも含め、これまでに一緒に仕事をしたすべてのコーチ・監督のことを考えながら、彼ら全員からインスピレーションを得ていた。アカデミーとトップチームの足並みが揃うことは、クラブにとってとても大切なことなんだ。もし、トップチームの選手と一緒に練習する選手がいれば、その選手はトップチームの選手と同じ基礎的な能力を身につけていなければならない。アカデミーがトップチームと共通の考え方を持つことで、若い選手たちに最高のチャンスを与えることができると思う」

 現在30歳のウィルシャーはアーセナルの下部組織出身で、2008年9月にはクラブ史上最年少となる16歳と256日でプレミアリーグデビューを飾った。ボルトンへのレンタル移籍を経験しながらアーセナルで主力の座を確立すると、2012−13シーズンからは背番号「10」を着用した。アーセナルではピッチに立てば存在感を示したものの、度重なる負傷に悩まされ、徐々に出場機会が減少。2016−17シーズンはボーンマスへとレンタル移籍し、翌シーズンはアーセナルで公式戦38試合に出場したものの、シーズン終了後にウェストハムへと完全移籍した。アーセナルでは公式戦通算で公式戦198試合に出場して14ゴール30アシストを記録した。

 イングランド代表としては18歳だった2010年にデビューを飾ると、2014FIFAワールドカップブラジルやEURO2016にも出場。国際Aマッチ通算で34試合に出場し2得点を記録している。

 今年2月にはデンマーク1部のオーフスGFに加入し、2021−22シーズンのリーグ戦14試合に出場して2アシストを記録した。シーズン終了後に同クラブを退団し、8日には現役を引退することを発表していた。

サッカーキング

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