FIA-F3第4戦イギリス レース2:プルチーニ初優勝。14番手スタートの角田は7台抜きで入賞を果たす

2019年7月14日(日)17時43分 AUTOSPORT web

 7月14日、2019年FIA-F3第4戦イギリスの決勝レース2が開催され、レオナルド・プルチーニ(ハイテック)が今シーズン初優勝。日本の角田裕毅(イェンツァー)は7位、名取鉄平(カーリン・バズレーシング)は16位だった。


 グリッドは、昨日のレース1で8位だったリアム・ローソン(MPモータースポーツ)がポール。クリスチャン・ルンガー(ART)が2番手、その後ろにペドロ・ピケ(トライデント)、ロバート・シュワルツマン(プレマ・レーシング)と続く。日本勢は角田が14番手から、名取は25番手スタートとなった。


 決勝レース2は、気温14.5℃、路面温度21.5℃と昨日よりも肌寒い曇り空の下、20周の戦いがスタートした。

FIA-F3第4戦イギリス レース2 スタートシーン


 ローソンがホールショットを決め、後方ではシュワルツマンがプルチーニにパスされるも1つポジションを下げるも混乱なくレースは進んでいく。


 シュワルツマンをパスし勢いに乗るプルチーニはライバルを次々に交わし早くも2番手に浮上。7周目にはトップのローソンと0.306秒差に接近。ローソンもポジションを死守すべく粘りの走りを見せるが9周目にトップを明け渡してしまった。


 後方では、これまでのレースでオーバーテイクショーを見せてきた角田は14番手のまま。一方で名取が角田のお株を奪うかのごとく順位を上げ、10周目には17番手まで浮上する。


 首位をひた走るプルチーニはライバルよりも0.5秒前後速いペースで後方との差を拡大。13周目には2番手のローソンと3.108秒の差をつけてみせた。


 一方でペースに苦しんでいるのがローソンで、後続に蓋をする形となり2〜5番手はそれぞれ0.3秒前後の差でバトルが勃発。その中で気を吐いたがシュワルツマンだ。


 シュワルツマンは13周目にルンガーを、14周目にピケを、15周目にはローソンを抜いて一気に2番手まで上り詰める。残り5周となりシュワルツマンはトップのプルチーニと4.215秒のマージンがあるも、1ポイントでも多く獲得すべく猛追する。


 残り3周となった18周目、3番手にドロップしたローソンを先頭に表彰台争いが白熱。4番手ピケが時より隙を伺うも決め手を欠き抜きあぐねる。


 19周目にはサイドバイサイドのバトルを展開するもローソンが順位を守りきった。その矢先の最終コーナー、ピケの右リヤタイヤと5番手から追い抜きを狙っていたジェハン・ダルバラ(プレマ・レーシング)のフロントウイング左端が接触しこの2台はコースアウトしてマシンを止めてしまった。


 そしてプルチーニがトップで帰還し今シーズン初優勝。2位にシュワルツマン。レースの半分以上で接戦を演じたローソンが3位でフィニッシュし自身初の表彰台を獲た。


 角田は残り2周となった19周目に11番手までポジションを回復、さらに終盤のアクシデントを上手く乗り切り7位でフィニッシュ、選手権ポイントを獲得した。名取は9台を抜いて16位でゴールしている。


 第4戦イギリス決勝レース2終了時点のポイントランキングは首位に浮上したシュワルツマンが114ポイント、ダルバラが102ポイントで2番手、ビプスが92ポイントで3番手となっている。


 全8戦で争われる2019年のFIA-F3、後半戦となる第5戦ハンガリーは8月3〜4日に開催される。

レオナルド・プルチーニ(ハイテック)は初優勝となった

お家芸の追い抜きで7位入賞した角田裕毅(イェンツァー)

9台抜きを見せた名取鉄平(カーリン・バズレーシング)


■FIA-F3第4戦イギリス 決勝レース2 リザルト




























































































































































































































































Pos.No.DriverTeamTime/GapStart Pos.
120L.プルチーニハイテック20Laps5
228R.シュワルツマンプレマ・レーシング2.6924
34L.ローソンMPモータースポーツ9.7181
426M.アームストロングプレマ・レーシング10.1186
53C.ルンガーART10.6712
61D.ベックマンART11.17111
714角田裕毅イェンツァー12.15014
88F.シェラーザウバー・ジュニアチーム13.04816
97L.ゼンデリザウバー・ジュニアチーム14.01815
1030F.ドルゴビッチカーリン14.85713
1122Y.ウィ・フェイハイテック16.74412
122M.フュートレルART17.48819
1321J.ビプスハイテック19.168
1431L.サージェントカーリン20.04326
1525S.フェルナンデスカンポス23.66020
1629名取鉄平カーリン29.13625
1717D.デフランチェスコトライデント29.89927
189R.ハイマンザウバー・ジュニアチーム30.12328
1919N.カリトライデント30.77918
2010B.ビシュカルHWAレースラボ30.96722
216R.フェルショールMPモータースポーツ32.93017
2216A.エシュトネルイェンツァー33.08723
2315F.マルベスティティイェンツアー36.22329
245S.ラークソネンMPモータースポーツ36.71124
2524A.デレッダカンポス44.28730
2612K.アンドレアスHWAレースラボ1’02.50021
2718P.ピケトライデント1L3
2827J.ダルバラプレマ・レーシング1L7
11J.ヒューズHWAレースラボDNF9
23A.ペロニカンポスDNF10


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