意地を見せた広島、後半ATにソティリウが同点弾…横浜FCは終盤に先制も白星ならず

2023年7月16日(日)20時10分 サッカーキング

広島と横浜FCの一戦はドローで終了 [写真]=J.LEAGUE via Getty Images

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 明治安田生命J1リーグ第21節が16日に行われ、サンフレッチェ広島と横浜FCが対戦した。

 広島は第17節川崎フロンターレ戦からリーグ戦3連敗を喫していたものの、前節の鹿島アントラーズ戦は1−1のドローで終え、連敗をストップした。だが、12日に行われた天皇杯JFA第103回全日本サッカー選手権大会・3回戦では栃木SCに0−2で敗北。負傷者や体調不良者などが続出し、チームとして苦しい状況に直面している。徐々に体調不良者はチームに合流しており、前節鹿島戦を欠場していた荒木隼人や佐々木翔らがこの試合では先発入り。棚田遼はリーグ戦で自身初のスタメン出場となった。本拠地『エディオンスタジアム広島』でリーグ戦3試合ぶりの白星を狙う。

 一方、横浜FCは第13節柏レイソル戦から2連勝を飾ったものの、その後リーグ戦では2分4敗と白星から遠ざかっている。天皇杯JFA第103回全日本サッカー選手権大会・3回戦でもJFL(日本フットボールリーグ)の高知ユナイテッドSCを相手に不覚を取り、敗退が決定した中でのリーグ戦だ。井上潮音、山下諒也、マルセロ・ヒアンらが先発に並び、アウェイでリーグ戦7試合ぶりの勝利を目指す。

 試合は立ち上がりから広島がボールを握ったものの、横浜FCは前線のスピードを武器に得意のカウンターでチャンスを作り出す。10分、自陣でボールを奪ったところから1本のスルーパスで山下が右サイドを突破。マイナスへの折り返しにマルセロ・ヒアンが合わせたものの、ジャストミートできずにシュートはクロスバーを超えてしまった。

 ホームチームは31分にセットプレーからチャンスを作る。敵陣左サイドから茶島雄介がクロスボールを放り込むと、大外に回り込んだエゼキエウが中央へ折り返したものの、ここは味方には合わず。前半はスコアレスで終了した。

 後半に入っても試合の様相は変わらず、広島がボールを握ってチャンスをうかがう。57分には高い位置で野津田岳人がボールを奪うと、引き取った棚田がペナルティエリア手前から右足一閃。強烈な一撃は枠を捉えたが、ここはGKスベンド・ブローダーセンがファインセーブを見せる。こぼれ球を狙っていたエゼキエウは空振りとなってしまった。。

 前への勢いが増した広島は73分、右コーナーキックのこぼれ球を拾い、川村拓夢の落としを受けた野津田がミドルシュート。ここはGKブローダーセンの正面へ。対する横浜FCは後半なかなかチャンスを作れなかったものの、86分に右サイドから攻撃に出る。三田啓貴のパスを受けた近藤友喜が巧みなボールキープから前を向いてドリブルをスタート。左足で逆サイドへ送ると、大外で待っていた林幸多郎がダイレクトでゴールネットを揺らした。土壇場で横浜FCが先手を取っている。

 最後の最後で失点した広島は、7分のアディショナルタイムも前に出て攻撃を続ける。すると90+4分、GKブローダーセンがキャッチしたボールを転がした際、背後から狙っていた柏好文がボールを奪取。横へ繋ぐと最後はピエロス・ソティリウが無人のゴールに流し込み、広島が試合を振り出しに戻した。

 試合はこのままタイムアップ。最後の最後まで諦めなかった広島は逆転ゴールを狙ったものの、勝ち点「1」を積み上げるにとどまった。一方の横浜FCは最後の最後で7試合ぶりの白星を逃している。

 この後明治安田生命J1リーグは一時的に中断期間に入る。次節、広島は8月5日に敵地で湘南ベルマーレと、横浜FCは同6日にホームでヴィッセル神戸と、それぞれ対戦する。

【スコア】
サンフレッチェ広島 1−1 横浜FC

【得点者】
0−1 86分 林幸多郎(横浜FC)
1−1 90+4分 ピエロス・ソティリウ(サンフレッチェ広島)

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