FIA-F2第3戦ハンガリー レース1:角田と松下が接触。シュワルツマンが戦略を活かし2勝目

2020年7月19日(日)1時38分 AUTOSPORT web

 現地時間7月18日(土)、2020年FIA-F2第3戦ハンガリーのフィーチャーレース(決勝レース1)が開催され、ロバート・シュワルツマン(プレマ・レーシング)が2020年シーズン2勝目。日本の松下信治(MPモータースポーツ)は12位、角田裕毅(カーリン)は16位、佐藤万璃音(トライデント)はリタイアに終わった。


 ポールポジションはカラム・アイロット(ユニ・ヴィルトゥオーシ)が獲得。ルカ・ギオット(ハイテックGP)が2番手スタートとなる。


 角田が14番手、佐藤が19番手、松下が21番手と日本人ドライバーは後方からのスタートを強いられた。 


 気温は19.5度、路面温度は27.7度、ドライコンディション。規定周回数は37周、タイヤ交換を伴う1回のピットインが義務付けられている。


 スタートではアイロットがホールショットを奪う。5番手スタートのミック・シューマッハー(プレマ・レーシング)が2番手につけ、ダニエル・ティクトゥム(ダムス)は4番手からひとつポジションを上げ、3番手で1周目を終了した。11番手スタートのシュワルツマンはミディアムタイヤスタートながら、スタートダッシュを決め、オープニングラップで6番手までポジションを上げてみせる。


 2周目の1コーナー、アウト側の佐藤にロイ・ニッサニー(トライデント)が接触。同士討ちにより両者はリタイア。このアクシデントを受け、セーフティカーが導入された。

接触を喫したロイ・ニッサニーと佐藤万璃音(トライデント)


 レース再開直後の4周目、ルンガーがルカ・ギオット(ハイテックGP)に追突。ギオットにダメージはなかったものの、ルンガーはフロントウイングと左フロントタイヤを破損しピットインを余儀なくされる。


 その直後の5コーナー、マーカス・アームストロング(ARTグランプリ)がアーテム・マルケロフ(BWT HWAレースラボ)に接触。飛ばされる形となったマルケロフはタイヤバリアにクラッシュし、ふたたびセーフティカー導入となった。


 6周目にレースが再開されると同時に、2番手だったティクトゥムを含む数台がピットイン。松下もこのタイミングでタイヤ交換義務を消化する。トップのアイロットは7周目にピットインすると、シューマッハーが見た目上のトップに立つ。続けて8周目には角田もピットインを行った。


 シューマッハーは13周目にタイヤ交換、6番手でコースに復帰する。ポジションを争うアイロットの前に出ることに成功したかに見えたが、コースイン直後の3コーナーで、タイヤの温まっていないシューマッハーはアイロットに交わされた。


 レース中盤、早めにピットインを済ませたティクトゥムが突如ペースダウン、16周目にギオット、17周目には周冠宇(ユニ・ヴィルトゥオーシ)、19周目にはルイ・デレトラズ(チャロウズ・レーシング・システム)にパスされてしまう。ポールスタートのアイロットもペースも上がらず、シューマッハーにふたたび交わされてしまった。


 18周目、角田と松下が1コーナーで接触、フロントウイングを破損した角田は2度目のピットインを強いられた。この接触については、レース後に審議が行われることになっている。


 ミディアムタイヤでスタートしたシュワルツマンは終盤までレースをリード。そして27周目にピットイン、5番手でコース復帰する。シュワルツマンは29周目にギオットを、30周目にはアイロットをパスし、31周目にはシューマッハーをもオーバーテイク。トップに浮上したシュワルツマンは危なげなく走りきり、見事シーズン2勝目を挙げた。


 16番手からミディアムタイヤでスタートしたニキータ・マゼピン(ハイテックGP)は、レース終盤にソフトタイヤに交換すると、ライバル勢を次々にパスしていく。ファステストラップをマークし、2位表彰台を獲得した。


 シューマッハーは3位表彰台を獲得。ポールポジションからスタートしたアイロットは、レース終盤にペースを大幅に落とし、7位でレースを終えた。松下は12位、角田は16位フィニッシュを果たしている。


 スプリントレース(決勝レース2)は日本時間7月19日(日)18:10から行われる。


■FIA-F2第3戦ハンガリー フィーチャーレース(決勝レース1) 暫定リザルト





































































































































































Pos.No.DriverTeamTime/Gap
121R.シュワルツマンプレマ・レーシング37Laps
224N.マゼピンハイテックGP15.599
320M.シューマッハープレマ・レーシング23.051
425L.ギオットハイテックGP32.775
515F.ドルゴヴィッチMPモータースポーツ36.241
68J.ダルバラカーリン40.104
711L.デレトラズチャロウズ・レーシング・システム46.191
84C.アイロットユニ・ヴィルトゥオーシ48.780
92D.ティクトゥムダムス49.652
103周冠宇ユニ・ヴィルトゥオーシ52.176
1117G.アレジBWT HWAレースラボ1’01.789
1214松下信治MPモータースポーツ1’21.317
139J.エイトケンカンポス・レーシング1’31.744
1412P.ピケチャロウズ・レーシング・システム1’45.786
1510G.サマイアカンポス・レーシング1Lap
167角田裕毅カーリン1Lap
171S.ゲラエルダムス1Lap
186C.ルンガーARTグランプリDNF
195M.アームストロングARTグランプリDNF
2016A.マルケロフBWT HWAレースラボDNF
2123佐藤万璃音トライデントDNF
2222R.ニッサニートライデントDNF


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