水瀬きいの突撃インタビュー! vol.5 ヤン・マーデンボロー選手

2017年7月21日(金)14時8分 AUTOSPORT web

 2017年からオートスポーツwebナビゲーターに就任した水瀬きいさんが、日本で活躍するレーシングドライバー&関係者に突撃インタビュー。第5回は全日本スーパーフォーミュラ選手権にITOCHU ENEX TEAM IMPULから参戦しているヤン・マーデンボロー選手に突撃しました。


 マーデンボロー選手はイギリス出身で、ニッサンとプレイステーション用ドライビングシミュレーションゲーム『グランツーリスモ』シリーズが開催するGTアカデミーを勝ち抜いてレーシングドライバーとなった異色の経歴を持っています。


 2016年は全日本F3選手権に出場し、ランキング2位を獲得。2017年は国内トップフォーミュラのシートを獲得しました。


 しかし、開幕戦は18位、第2戦岡山ではレース1で6位入賞を果たしましたが、レース2は17位と下位に沈み、スーパーフォーミュラ独特のシビアな世界に苦戦している様子。マーデンボロー選手の今の心境はどのようなものか? それでは水瀬さんとマーデンボロー選手のやり取りをどうぞ!


☆  ☆  ☆  ☆


 サリュー! AUTOSPORTwebナビゲーター水瀬きいです☆


 第4回はスーパーフォーミュラにITOCHU ENEX TEAM IMPULから参戦するヤン・マーデンボロー選手に突撃です!


 昨年は全日本F3選手権に参戦していたマーデンボロー選手。今年ついにスーパーフォーミュラに参戦です\(^o^)/


 マーデンボロー選手は最近とある人物と同居生活を始めたと聞いたのですがどうなっているんでしょう!?


水瀬きい(以下Kii):今年からスーパーフォーミュラに参戦ですが、レースはどうですか?
ヤン・マーデンボロー(以下JM):第1戦鈴鹿はまったくいいものではなかったけれど、第2戦岡山は鈴鹿よりも良くなったよ。マシンも乗りやすくなったし、僕自身も学んだ。チームと(マシンを)より良くするためにたくさん会話をしているよ。レースは素晴らしい。ホシノサンを始め、チームのみんながレースを戦うなかで感動を与えるために大きなチャレンジをしているんだ。僕もそのチャレンジを楽しんでいるよ。


Kii:SF14と去年まで乗っていたF3マシンとの違いは大きいですか?
JM:違いは大きい。全体のスピードはとんでもなく速いし、トップスピード、ダウンフォース、ブレーキ、全部が違ったクルマだ。F3に乗っていたことで今助けとなっているのは、各サーキットを走った経験だね。F3に乗るまで(スポーツランド)SUGOには行ったことがなかったんだ。それが経験になってるとはいえ、やはりSF14はかなり違う。F3の10倍は速く感じるんだ。まとめて言えばグッドだよ。

ヤン・マーデンボローとのインタビューは和やかな雰囲気でスタート


Kii:星野監督はどうですか?
JM:ホシノサン……。彼は難しい……。いや違うね(笑)。彼は僕に100%の期待をしてくれる。うまくいった時はとても喜んでくれるし、楽しませてもくれる。ミスをしてしまった時もそれが攻めるために起きてしまったミスであれば許してくれるんだ。そこは今まで日本でレースをしてきた他のチームとは違うね。だからいつだって彼に100%で返したいと思う。彼は勝者であり、ファイターでもあり、今でもレーシングドライバーの心を持っているんだ。だからスーパーフォーミュラとスーパーGTのどちらでも、トップに近いポジションじゃないと彼はうれしくないんだ。それは僕も同じでトップでないとうれしくないからね。彼の存在は大きなプレッシャーになるけど、僕はその環境が好きなんだ。そして彼はいつも僕たちのためになる情報を多く与えようとしてくれるから助かっているよ。


Kii:どのサーキットが1番得意?
JM:全部のサーキットが得意だよ。だけど一番のお気に入りはSUGOかな。SUGOを走るのは楽しい。あと(ツインリンク)もてぎも好きだね。多くのドライバーが好きじゃないと言うけど、僕はブレーキングが好きだから楽しめるんだ。


Kii:だけど、もてぎはオーバーテイクが難しくないですか?
JM:そうだね。SUGOもだけどスーパーフォーミュラだと、どこのサーキットでもオーバーテイクは難しい。富士(スピードウェイ)だけはロングストレートがあるから難しくないかな。オートポリスもオーバーテイクはしやすい方だね。実はオートポリス戦を楽しみにしているんだ。去年のF3では残念ながら地震の影響でオートポリス戦がなかったからね。フォーミュラで走るのは初めてになる。スーパーGTではいい印象だったからスーパーフォーミュラの方がもっと良いと思うから楽しみだ。


Kii:今シーズンの目標は?
JM:もちろんタイトルをかけて戦っている。でもその前に1勝をあげることがいい目標だと思うんだ。毎レース何が起こるかわからないけど、僕は毎レース100%全力を出す。最初の1勝はきっといい未来へと繋がるはずだからね。

今年からニック・キャシディと同居生活を始めたというヤン・マーデンボロー


Kii:そういえば、ニック・キャシディー選手との同居生活はいかがですか? その前はどう暮らしていたの?
JM:昨年は蒲田でひとりで暮らしていた。そして今はニックと一緒に住んでいるよ。


Kii:どうして引っ越ししたの?
JM:六本木に近づきたかったからさ!(笑)


Kii:え!? じゃあ毎日六本木で遊んでいるの?(笑)
JM:違うよ。毎日じゃない。レース後に大きな休みがある時、東京で楽しんでいるんだ。


Kii:引っ越すほどなのに? ではどのくらいの頻度で?
JM:本当のことは言えないよ(笑)

六本木の話を笑顔でしゃべるヤン・マーデンボロー


Kii:(六本木には)いつもニックと一緒に行くの?
JM:もちろん。他にもいろいろなドライバーたちと行くけどスーパーGTのドライバーが多いね。だけどこれだけは言っておかないといけない! 最優先事項はトレーニング! 仕事のためには欠かせないからね。その次が遊び。仕事を一番に考えているよ(笑)


Kii:ニックとの生活は快適ですか?
JM:生活は快適だよ! そして何より家賃が安くすむ。それに今シーズンはふたりともスーパーGTとスーパーフォーミュラに乗っているから、サーキットまでニックと一緒に来たんだ。


 実はニックとの同居生活のことも、六本木でばったり会った時にしてくれたお話でした(笑)。スーパーフォーミュラルーキー同士、切磋琢磨してたくさん活躍してほしいです\(^o^)/


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