西武・山川穂高「復帰問題」後押しする声も「最大のネック」とは
2023年7月21日(金)12時28分 ココカラネクスト
女性問題で書類送検された山川の処遇に注目が高まっている(C)CoCoKARAnext
知人女性に性的暴行をしたとして、強制性交容疑で書類送検された西武の山川穂高内野手の処遇に注目が高まっている。
すでに球団の後藤高志オーナーは検察の判断を待って、球団としての対応を決めると明言しており、まもなく出るとされる起訴か不起訴の決定の行方が注目される。
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また、山川の今後をめぐっては球界内からも声が上がり始めた。
元プロ野球選手で野球解説者の金村義明氏は20日に放送された「バラいろダンディ」(TOKYO MX)に生出演。書類送検された西武の山川に関して、言及した。
同番組では復帰をめぐっての一部報道を取り上げる中で、金村氏は「被害者がいるので軽々なことは言えませんけど」と被害者感情に配慮しながらも「再チャレンジのチャンスはあってほしいとは思いますよね」とコメント。その意図としては「一度失敗した人でも、もう一度チャレンジできる社会であってほしい」と自身の考えを語った。
山川に関しては「野球しかないわけですから。何とか復帰してほしいと願うだけです」と球界OBらしく、後輩を思いやる場面も。あくまで順序を踏まえた上で、ユニホームを着続ける選択肢を消さないでほしいとした。
果たして現在ファームで調整を続けている山川の現場復帰は叶うのか。
一つにはチームへ与える影響もある。西武は前半戦の最後は6連勝締め、5位ターンながら、オールスターブレイク期間中には中日との交換トレードで俊足の高松渡を獲得するなど、後半戦反攻へ材料をそろえてきた。ようやく明るい兆しが見えてきたチームにとって、長距離砲の山川の復帰は後押しともなるが、「化学反応」はどう出るか。
何より、西武球団はファンにファミリー層が多いともいわれており、最大のネックはファンからの反発の声にいかに対応するかにもありそうだ。
女性問題を起こした山川の事件が発覚した際にはSNS上などでもファミリー層からも反発の声が多く散見されたとあって、球団も慎重な対応が求められることになる。
順調にいけば、今季は国内FA権を取得する年ともなっていた。今春のWBCにも出場するなど、球界を代表するスラッガーの一人でもある山川が目指す現場復帰のために越えるべきハードルはまだまだ多そうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]