IMSA第8戦:3ピット戦略採ったフォードGTが逆転勝利。GTDは最終周まで首位争う

7月22日(月)20時35分 AUTOSPORT web

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第8戦が7月20日、アメリカ・コネチカット州のライムロック・パークで行われた。GTル・マン(GTLM)、GTデイトナ(GTD)クラスのみが出走した今戦は一度もセーフティカーが出動しない“ノーコーションレース”となるなかで、フォード・チップ・ガナッシ・レーシングの67号車フォードGT(ライアン・ブリスコー/リチャード・ウエストブルック組)がポルシェとの熱戦を制して総合優勝を飾っている。


 DPiマシンとLMP2カーが参加しない今ラウンドは、シーズン中に2度開催される“GTオンリーイベント”の1回目。そんな第8戦ライムロック・パークは金、土曜の変則日程でスケジュールが進められ、20日の決勝前に行われた予選では、ポルシェGTチームの912号車と911号車ポルシェ911 RSRがフロントロウを占めた。


 晴天の下で迎えた決勝でもポルシェ勢はスタートからレースを支配。ポールを奪った912号車ポルシェのローレンス・ファントールが僚友ニック・タンディを従えながらBMWチームRLLの25号車BMW M8 GTE、フォード・チップ・ガナッシ・レーシングの66号車フォードGT、コルベット・レーシングの3号車シボレー・コルベットC7.Rら後続との差を開いていく。


 そんななか、7番手グリッドからスタートした67号車フォードは他陣営よりも早いタイミングで1回目のピットに入ると、スタートから1時間20分過ぎに再びピットへ戻りブリスコーからウエストブルックに交代した。


 その20分後、暫定2番手の911号車ポルシェに続き、首位を行く912号車ポルシェも最後のピットインに入った。2台のポルシェはそれぞれ迅速な作業でコースに戻るが、この時点で67号車フォードが見た目上のトップに躍り出る。しかし、フォードGTはもう一度給油が必要なためウエストブルックがハードプッシュを重ね、2回目ピット作業後に暫定首位に立った911号車ポルシェに約40秒のギャップを築いたところで最後のルーティンピットへ。


 ここで67号車フォードはタイヤ交換を含めたフルサービスを敢行するも、右フロントの交換作業にミスが出て約4秒をロス。これが響きコース復帰後の実質順位は911号車ポルシェ、912号車ポルシェに次ぐ3番手に。


 レース開始から2時間11分、上位3台に後方からペースを上げてきた66号車フォードが追いつき4台によるトップグループが形成されたところで、首位を走る911号車パトリック・ピレが最終コーナー立ち上がりでわずかにコースを外れて失速。912号車のバンバーはこのミスを見逃さず、加速が鈍った911号車をストレートで交わしすと、912号車が再びレースリーダーに立った。


 さらに、ピレはタイヤが厳しいのか10分後にふたたび最終コーナーではらんでしまい、今度はフォードの2台に先行を許し表彰台圏外へとポジションを落としてしまった。直後、蓋が消えたことで67号車フォードを駆るウエストブルックの勢いが増す。


■2ピットのポルシェに対し3ピットの“うさぎ”で勝ったフォード


IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第8戦ライムロック・パーク スタート直後のターン2からターン3
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第8戦ライムロック・パーク スタート直後のターン2からターン3
66号車フォードGTと25号車BMW M8 GTE
66号車フォードGTと25号車BMW M8 GTE
優勝したフォード・チップ・ガナッシ・レーシング
優勝したフォード・チップ・ガナッシ・レーシング


 レースは残り10分、ついに67号車フォードが911号車ポルシェの背後に迫ると、2台は数周に渡って熱戦を繰り広げ、時にはサイド・バイ・サイド、バンパー・トゥ・バンバーの状態で接触しながらバトルを続けていく。


 2台の決着がついたのはフィニッシュのわずか6分前だ。ウエストブルックは、周回遅れを前にターン4の侵入で若干速度を緩めた911号車ポルシェのインを刺して首位にたつと、わずか数分で2位に7秒差をつけるスピードをみせつけてトップチェッカーを受けた。


 2位はレースの大部分をリードしながら最後の最後に敗れた912号車ポルシェ、3位には66号車フォードが入り912号車ポルシェが4位となっている。


■アキュラNSX GT3 Evoがファイナルラップまで首位を走るが……。


 GTDクラスではポールポジションを獲得したマイヤー・シャンク・レーシング(MSR)の86号車アキュラNSX GT3 Evoが最初のスティントを終始リードする。


 1回目のピットイン後、一度は順位を落とした86号車NSXだったが、GTDクラスのほぼ全車が同じタイミングで入った2度目のピット後にはふたたび首位に浮上。2番手以下とのギャップは僅差ながらレースを引っ張っていく。


 そんななか迎えたファイナルラップ、中盤からつねに首位を射程圏にとらえていたパフ・モータースポーツの9号車ポルシェ911 GT3 Rが、マリオ・ファーンバッハ—駆る86号車NSXを一撃で仕留めた。この結果、最終盤のバトルを制したデニス・オルセン、ザカリー・ロビション組9号車ポルシェが優勝し、クラス2位はポールスタートの86号車NSXに。


 3位には残り7分で、先行車のコースオフによって順位を上げたターナー・モータースポーツの96号車BMW M6 GT3が入った。MSRのもう1台、57号車NSXはクラス12位でフィニッシュ。エイム・バッサー・サリバンが走らせるレクサスRC F GT3は14号車がクラス6位、12号車はクラス13位でレースを終えている。


 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の次戦第9戦は8月2〜4日、アメリカ・ウィスコンシン州のロード・アメリカで行われる。同ラウンドはDPi、LMP2クラスを含めた4クラスによる混走レースだ。

先週、第8世代が発表されたコルベット。ライムロック・パークでは5、6位に終わった
先週、第8世代が発表されたコルベット。ライムロック・パークでは5、6位に終わった
2位に終わった912号車ポルシェ911 RSR
2位に終わった912号車ポルシェ911 RSR
GTDクラス優勝を飾った9号車ポルシェ911 GT3 R
GTDクラス優勝を飾った9号車ポルシェ911 GT3 R
マイヤー・シャンク・レーシングの86号車アキュラNSX GT3 Evo
マイヤー・シャンク・レーシングの86号車アキュラNSX GT3 Evo
96号車BMW M6 GT3と24号車BMW M8 GTE
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アポロ11号のリバリーをまとったマグナス・レーシングの11号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo
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宇宙飛行士に扮したマグナス・レーシングのクルーたち
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