フルトン母国で井上優位と見る声も! 海外最新オッズに米識者も見解「ガチンコで打ち合う勝負にはならない」

2023年7月25日(火)6時0分 ココカラネクスト

ついに王者フルトンに挑む井上。その大一番への注目度は日本だけでなく、海外でも高まっている。(C)Getty Images

 世紀の一戦のゴングがついに鳴る。7月25日に東京・有明アリーナで行なわれるWBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者・スティーブン・フルトン(米国)と挑戦者・井上尚弥(大橋)のタイトルマッチだ。

 昨年12月にバンタム級でアジア人初のボクシング主要4団体王座統一を果たし、新たな階級に足を踏み入れた“モンスター”(井上の愛称)。その初陣で待ち受けるのは、「過去最強の相手」と目されるフルトン。類まれな技術力と抜群の反射神経を誇る29歳の王者は、24戦無敗21KOの井上をもってしても容易な相手ではない。

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 両雄の技術力を考えれば、どちらが勝ってもおかしくはない。ゆえに注目度が高まっているわけだが、海外のオッズは井上有利の見方が強い。

 英大手ブックメーカーのひとつである『bet365』の最新オッズでは、王者フルトンの勝利が「4.25」なのに対し、井上は「1.22」。また、「KOもしくはTKOによる決着」の項目では前者が「29.00」で、後者は「1.95」。やはりこちらも図抜けたパワーを誇る30歳の日本人戦士が、文字通り王者を打ち倒す確率を高く見る人は多い印象だ。

 また、王者の母国アメリカでも挑戦者の勝利を予想する人は多い。人気ブックメーカーの『Covers』では、井上の勝利が「−370」なのに対し、フルトンのそれは「+275」。KO勝利の予想も前者が「+350」で、後者は「+2800」と大差がついている。

 井上有利の結果に対しては現地識者も反応している。『Covers』でライターを務めているダニー・ハワード氏は、「無敗のフルトンは“敵地”で驚異的なライバルを打ち破り、自らのレガシーを積み上げようとしている」と分析。そのうえで試合を展望している。

「イノウエのパワーと驚異的な能力は、彼の人気を高めている。ただ、今回当たる相手は全盛期を迎えているフルトンだ。イノウエがパワー面で有利なことに変わりはないが、大柄で、リーチがあり、スピードもあるフルトンに対しては、それほどパワーが顕著に活かされないかもしれない」

 さらに「少なくともガチンコで打ち合うような勝負にはならないだろう」と説いたハワード氏は、こう結論付けている。

「イノウエが格のある選手なのは間違いない。しかし、彼にとってフルトンの試合は登り切れないほど高い山と言えるかもしれない。よって私は序盤でイノウエを圧倒したフルトンが、終盤の猛烈な追い上げをかわして判定勝ちすると予想する」

 試合が目前に迫って注目度が高まる一戦はいかなる決着をみるのか。両雄の一挙手一投足が注目が集まっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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