アンス・ファティ、新シーズンでの完全復活誓う「必ず以前の自分に戻れると信じている」

　バルセロナに所属するスペイン代表FWアンス・ファティが、現在の自身の状況や新シーズンへの意気込みについて語った。25日、スペイン紙『アス』がコメントを伝えている。

　現在19歳のファティは、バルセロナの下部組織出身。2019年8月にクラブ史上2番目の若さでトップチームデビューを飾ると、同月にクラブ史上最年少記録となる16歳304日でのゴールを決めるなど、デビュー直後から強烈なインパクトを残した。バルセロナでここまで公式戦58試合に出場し19ゴール6アシストを記録しているものの、近年は度重なるケガに苦しみ、直近2シーズンの公式戦出場は25試合にとどまっている。

　20日に行われたプレシーズンマッチのインテル・マイアミ戦でゴールを決めるなど、2022−23シーズンでの復活が期待されているファティ。「今はケガを怖がることなくプレーできているよ」と明かし、かつての自分を取り戻すためにトレーニングに励んでいると語った。

「100パーセントの自分に到達するためにハードワークしているよ。努力を重ねれば、必ず以前の自分に戻ることができると信じている。確かに今はまだ100パーセントの状態ではない。でも、日に日に良くなっていると感じているよ」

　クラブは今夏、タイトル獲得に向けて、ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキやブラジル代表FWハフィーニャ、コートジボワール代表MFフランク・ケシエら即戦力を大量に獲得。ファティは新戦力について「非常に競争力のある、素晴らしいチームになっていることは明らかだ。彼らは僕たちに多くのものを与えてくれると思う。みんな素晴らしい選手だよ」とコメント。激化が予想されるポジション争いについては次のように語った。

「競争はチームと選手たちにとって良いことだと思うよ。誰も気を抜くことができなくなる。自分がうまくプレーできなければ、出場機会を失うことになる。自分と同じようなレベルの選手たちが控えているからね。僕たちを常にハラハラさせてくれるだろう」

　間も無く開幕を迎える2022−23シーズン。10番を背負うファティの活躍に期待がかかる。