難攻不落のフルトン撃破も「まだまだ」 強すぎる井上尚弥に米リポーターは敬意「依然として完成の域に達していない」

2023年7月27日(木)7時0分 ココカラネクスト

フルトンを圧倒し続けた井上。その異次元さに米リポーターも舌を巻いた。(C)Getty Images

 新階級においても井上尚弥(大橋)の強さは不変だった。

 7月25日に行なわれたボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級のタイトルマッチで、挑戦者の井上は2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)にTKOで勝利。見事に4階級制覇を成し得た。

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 勝負は瞬間的に決した。8回に右ストレートでフルトンの顎を打ち抜いた井上は、間髪入れず左フックを見舞ってダウンを奪取。世界を熱狂させた“世紀の一戦”に終止符を打った。

 21無敗を誇り、難攻不落とされた王者を圧倒し、そしてリングに沈めた。井上が見せつけた異次元の強さには国内外で大きな反響を呼んだ。そのなかで30歳の日本人チャンプに改めて敬意を表する者もいる。

 この試合を全米に中継していた米スポーツ専門局『ESPN』でリポーターを務めるクリスチアナ・ポンチャーさんだ。試合後に自身のツイッターを更新した彼女は、「イノウエの試合で喋ることができて光栄です」と投稿。さらに井上への率直な思いを記した。

「本当にありがたいです。イノウエは4階級制覇の世界王者となり、間違いなく将来的に殿堂入りを果たす選手となった。それでいて、彼はまだまだ全盛期の真っただ中にいて、スターダムを昇り続けている。私にとっては、そここそがクレイジーな部分だ。イノウエは、依然として完成の域に達していない」

 フルトン戦直後のリング上で「リカバリー、減量方法もまだまだ改善することは山ほどある。まだまだスーパーバンタム級で強い姿を見せられる」と語った井上。いまだ飛躍の余地を大いに残している異能ぶりは、米メディアの関係者たちも愕然とさせたようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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