鈴鹿8耐：5時間経過で突然の雨に、転倒相次ぐ。2回目のセーフティカーが介入

　2018の鈴鹿8時間耐久ロードレースはスタートから5時間が経過。突然の雨により、セーフティカーが導入された。

　カワサキ・チームグリーンがピットインのタイミングでスローダウンしたためにタイムロスとなり、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームのアレックス･ロウズはトップで周回を続ける。

　カワサキ・チームグリーンのレオン･ハスラムは3番手に後退。レッドブル・ホンダwith日本郵便の中上貴晶に10秒以上、トップのヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームからは約40秒離され、膠着状態に入った。

　126周目でヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム、カワサキ・チームグリーンがピットイン。ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームはマイケル・ファン・デル・マーク、カワサキ・チームグリーンはジョナサン・レイに交代してレースに復帰した。

　しかしそのタイミングで、コース上に雨が落ちてきた。あっという間に強まる雨脚。しかし次の瞬間には青空が顔をのぞかせるという、判断の難しい天候と状況。デグナーカーブでMuSASHi RTハルク・プロ.ホンダの水野涼が転倒すると、ここでセーフティカーが入った。

　鈴鹿8耐では、参戦台数が多いためにセーフティカーが2台入る。1台はホームストレートエンド、もう1台はヘアピンの立ち上がりからだ。特に順位争いを展開しているときには、どちらのセーフティカーの後ろに着くかというのも重要だ。

　同じセーフティカーに後ろに着くことができればその差は詰まるが、もう1台のセーフティーカーのグループに入ってしまうと余計に差が大きくなってしまう。

　今回の場合、カワサキ・チームグリーンはヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム、レッドブル・ホンダwith 日本郵便とは別のセーフティカーの後ろで走ることになったために、トップ2台との差が開いてしまった。

　天候はセーフティカーランの間に回復。リスタートの宣言がされたが、レース再開のまさにその周のホームストレートで、TONE RT SYNCEDGE 4413の三原壮紫が転倒。前のバイクに接触すると三原のマシンは縦に宙を舞い、マシンは大破、三原自身も自力でコース外に逃れたが起き上がれず、セーフティカーランは続行となった。

　決勝レース終盤は、天候に翻弄されるレース展開となっている。

　5時間を経過した時点での順位は以下の通り。

■2018鈴鹿8時間耐久ロードレース　決勝5時間後暫定順位（編集部集計）

天候：晴れ　路面：ドライ