厳しい暑さの中、中須賀克行が連日のトップ!/全日本ロード オートポリス公開テスト2日目

　全日本ロードレース選手権オートポリス公開テストは8月5日（木）に2日目を迎えた。この日は、各クラス45分の走行が、それぞれ2本行われるスケジュール。J-GP3クラスにとっては、走り始めとなった。2日目も雲ひとつない青空が広がり、気温も上昇。最高気温は31度、路面温度は60度を超える厳しい暑さに見舞われた。

　レースウイークは、9月18日（土）・19日（日）となり、ここまで気温が上がる可能性は低いこともあり、今のコンディションに合わせ込む必要もなく、それぞれ先を見据えてマシンセットを進めた。

　初日トップタイムをマークした中須賀克行（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）も、2台の仕様違いのマシンを交互にライドし、確認メニューをこなし、トップタイムとなる1分49秒675を2本目にマーク。これが2日目のベストとなった。

「JSBのときは、路面温度は54、55度くらいでしたが、ニュータイヤを履いてもグリップを維持できないコンディションでした。マシンは、2台とも確認作業を行い比較しながら走りましたが、まだどちらを使うか絞りきるところまで行けていません。レースウイークに、そのときのコンディションに合わせて詰めていくことになりますね」と中須賀。

　初日のタイムを更新した名越哲平（MuSASHi RT HARC-PRO. Honda）が1分50秒231で2番手、濱原颯道（Honda Dream RT 桜井ホンダ）が1分50秒302で3番手につけ、この日がテスト開始となった岩田悟（Team ATJ）が1分50秒486で4番手、清成龍一（Astemo Honda Dream SI Racing）が1分50秒793で5番手に続き、ここまでが1分50秒台だった。

　ST1000クラスは、岡本裕生（bLUcRUニトロレーシング51YAMAHA）がセッションをリード。1本目に1分51秒931をマークすると、2本目に1分51秒600までタイムを詰めトップタイムに着けた。

　岡本は「1000ccで初めてオートポリスを走りましたが、ST600で勝っていないですし得意というイメージもありませんでした。路面のグリップがよくなく路面温度も高かったので、厳しいコンディションでしたが、意外とタイムにつながってくれたので、コースに対するフィーリングは悪くはなかったですね。本番は涼しくなるのでコンディションが変わると思いますが、勝負できる手応えはありますね」と自信のコメント。

　初日トップタイムをマークした渡辺一馬（Astemo Honda Dream SI Racing）が1分51秒708で2番手につけ、こちらも好調を維持。3番手に南本宗一郎（AKENO SPEED・YAMAHA）が1分52秒058、4番手に作本輝介（Astemo Honda Dream SI Racing）が1分52秒336、5番手に伊藤和輝（日本郵便 Honda DreamTP）が1分52秒587、6番手に村瀬健琉（Team TKR）が1分52秒791、7番手に藤田拓哉（JDS DOGFIGHTRACING・YAMAHA ）が1分52秒854と続き、ここまでが1分52秒台をマークした。

　ST600クラスは、埜口遥希（MuSASHi RT HARC-PRO. Honda）が1分54秒643でトップタイムとなった。

「今回のテストでは、路面温度などのコンディションよりも、前戦の鈴鹿までの課題を解消しようとチームと一緒に取り組みました。結果的に、いい方向に進みましたし、最後にタイムも出たので、いいテストになったと言えるでしょう」と埜口。

　2番手に小山知良（日本郵便 Honda DreamTP）が1分54秒975で続き2人だけが1分54秒台をマーク。3番手の鈴木光来（MOTOBUM HONDA）の1分55秒088から15番手の井手翔太（AKENO SPEED・YAMAHA）の1分55秒987まで、1分55秒台を記録した。

　この日から走行開始となったJ-GP3クラスは、尾野弘樹（P.MU 7C GALE SPEED）が両セッションでトップタイムをマーク。1本目の1分59秒338がベストタイムとなった。

「J-GP3で初めてオートポリスを走ったので、まだまだコースを攻略している真っ最中です。2本目は、路面温度がすごく上がってしまい、1本目と同じくらいのタイムを何とか出した感じです。まだコースを覚えたばかりで気持ちよく走ることができていません。明日も気温が上がりそうなので、午前中の走行が勝負ですね」と尾野。

　高杉奈緒子（TEAM NAOKO KTM）が1分59秒863で続き2番手。宇井陽一（41planning Team One For All ）が2分01秒372で3番手に着け、4番手の細谷翼（realize racing team）は2分02秒225、5番手の徳留真紀（ﾏﾙﾏｴMTR）は2分02秒292、6番手の彌榮郡（MARUMAE with Club PARIS）は2分02秒294、7番手の岡崎静夏（RT YOLO SARD&ぱわあくらふと）は2分02秒498と2分02秒台で続いた。

　全日本ロードレース選手権 オートポリス公開テスト2日目のタイム結果は以下の通り。

■全日本ロード オートポリス公開テスト2日目 JSB1000 特別スポーツ走行1回目 タイム結果

■全日本ロード オートポリス公開テスト2日目 JSB1000 特別スポーツ走行2回目 タイム結果

■全日本ロード オートポリス公開テスト2日目 ST1000 特別スポーツ走行1回目 タイム結果

■全日本ロード オートポリス公開テスト2日目 ST1000 特別スポーツ走行2回目 タイム結果