驚速のアタックでハータが今季2度目のポール獲得/インディカー第11戦ナッシュビル

2021年8月8日(日)8時22分 AUTOSPORT web

 ナッシュビル市街地で開催されているNTTインディカー・シリーズ第11戦ミュージックシティGP。7日に行われた予選は、コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)が今季2度目のポールポジションを獲得した。


 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、Q1を突破できず予選24番手と下位から決勝に挑む。


 1カ月のサマーブレイクをはさんだインディカー・シリーズ。ナッシュビルでの市街地レース“ビッグ・マシン・ミュージックシティGP”から残り6戦の後半戦がスタートする。


 前日のプラクティス走行では、コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)がトップタイムを記録。2番手にスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)、3番手にロマン・グロージャン(デイル・コイン)が続いた。


 予選日午前中に行われたプラクティス走行でもハータはトップを奪い予選へと挑んだ。


 ふたつのグループに別れて走行が行われる予選Q1。グループ1は、セッション序盤でジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ)がクラッシュし赤旗となる。残り約3分で再開し、各車レッドタイヤでアタックに向かう。


 トップで通過したのはランキングトップのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)。プラクティスで好調のアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が続き、パト・オワード、フェリックス・ローゼンクヴィストのマクラーレン勢。逆転でチャンピオンを狙うジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)もQ2へと進出する。

地元レースに挑むジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)


 グループ2は、ハータがブラックタイヤで1分14秒7067と1秒突き放すタイムを記録。ハータはレッドタイヤでアタックすることなく他のドライバーのタイムをピットで伺うことに。


 ディクソンがラストアタックで1分14秒6673を記録しハータを逆転してトップ通過。3番手にジャック・ハーベイ(メイヤー・シャンク・レーシング)、ジェームズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・スタインブレナー)、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)と続き、6番手にグロージャンが入った。


 プラクティスからタイムが伸び悩んでいた佐藤琢磨は、レッドタイヤを2セット使うも12番手。またしてもQ1敗退となった。


 12台で争う予選Q2。各車スピードアップしQ3進出は1分14秒台の争いとなる。トップタイムは1分14秒4578を記録したパロウ。0.0674秒差でロッシが2番手、ハータ、ディクソン、ローゼンクヴィストと続き、そして最後の椅子はローカルイエローの原因でニューガーデンのベストタイムがはく奪となりグロージャンがQ3へと進出する。


 ポールポジションを争う予選Q3。最初のアタックで14秒台を記録したハータがまずトップに立つ。各車ラストアタックを行うも、ハータはさらにたむを更新し1分ン13秒6835を記録。今季2度目のポールポジションを獲得した。

コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)


「いいラップだったね。けど、Q1で行ったことに助けられたよ。それがいちばんの要因だね。ブラックタイヤを速くすることで、残りの道がずっと楽になるんだ。みんな、素晴らしい仕事をしてくれたよ」とハータ。


 2番手にディクソン、3番手にパロウとチップ・ガナッシ勢が続くも、パロウは先月のテストでエンジン交換を行い、6グリッド降格のペナルティが科されている。


 Q1敗退となった佐藤琢磨は24番手スタート。スポット参戦のインディ500ウイナー、エリオ・カストロネベス(メイヤー・シャンク・レーシング)は15番手となった。

スポット参戦するインディ500ウイナー、エリオ・カストロネベス

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