「そこそこのバッター」からの飛躍 大打者マグワイアの見識を改めさせた大谷翔平「我々が見てきたものとは違う」

2023年8月11日(金)16時0分 ココカラネクスト

打者として「超一流」と言うべき数字を叩き出している大谷。その存在を往年の大打者マグワイアも称えている。(C)Getty Images

 今シーズンも大谷翔平(エンゼルス)は、投打に渡る規格外の活躍で米球界を席巻している。

 彼の異能ぶりは数字が何よりも物語る。打っては打率.306、40本塁打、出塁率.410、長打.666、OPS1.076を記録。一方で投げても2年連続の2桁勝利となる10勝をマーク。そのほかも防御率3.17、WHIP1.06、奪三振率11.36と、まさしく「エース」と呼ぶにふさわしい堂々たるパフォーマンスを披露している。

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 現地8月9日のジャイアンツ戦では6回1失点の粘投で10勝目を挙げ、2年連続での2桁勝利&2桁本塁打を達成。前人未到の快記録を樹立。またしてもメジャー史にその名を刻んだ。

 ゆえにメジャー史に残るレジェンドも大谷の存在を認めざるを得ない様子だ。現地8月9日に米ポッドキャスト番組『Foul Territory』に出演したマーク・マグワイアも「今後こんなことを見ることはないかもしれない」と、二刀流スターの偉才ぶりを称えた。

 かく言うマグワイアも伝説的な選手だ。98年シーズンにはナショナル・リーグで当時のシーズン新記録となる70本塁打を記録した。そんな往年の大打者が大谷の存在を明確に知ったのは、パドレスでベンチコーチを務めていた2018年。日本ハムでのプレー映像を見た時だったという。

「私はその時、オオタニの打撃と投球の映像を見たんだ。彼が日本で取り組んでいた打撃を見て、『そこそこ良いバッターだな』と思った。だけど、この6年間で我々が見てきたものとは違ったんだ」

 当時の大谷は今よりも線が細く、アメリカにおいては投打のどちらかに絞らせるべきと言う声が大半だった。それだけにマグワイアが「そこそこ」と評価するのも無理はなかった。

 しかし、周知の通り、大谷は“野球の本場”でみるみるうちに成長。2018年のメジャー挑戦後は怪我を乗り越え、スターダムをのし上がった。その事実をふまえて「はじめに言った通り、いい打者になるとは思ったが、投手としても優れた存在になるとはね。今の彼はスイーパーやスプリットを投げたり、彼はマウンドでやりたいことに対してとてもクリエイティブだ」と語った59歳のレジェンドは、ホームランバッターらしい目線で大谷を評している。

「打席に立つオオタニには完全に共感できるよ。彼はとても自信を持って打席に立っていて、相手投手にどんな時もプレッシャーをかけている。もしも、プレートのど真ん中にボールが来たら、もうグッバイさ。銃弾のように打たれるか、ホームランだ」

 メジャーリーグの酸いも甘いも熟知するマグワイア。そんな大打者の見識を改めさせた大谷は、やはり唯一無二の存在と言えよう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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