DTM第12戦:ディ・レスタが雪辱の勝利でパフェットの独走をストップ

2018年8月13日(月)13時30分 AUTOSPORT web

 イギリスのブランズ・ハッチで開催されたDTMドイツツーリングカー選手権。12日に行われた第12戦は、ポール・ディ・レスタ(メルセデスAMG C63 DTM)が今季2勝目を挙げた。


 2013年以来の開催となるイギリス、ブランズ・ハッチでのDTM。前日6位で終えたポイントリーダーのゲイリー・パフェット(メルセデスAMG C63 DTM)が今シーズン4度目のポールポジションを獲得。ランキング2位につけるディ・レスタは0.073秒差で2番手。さらにパスカル・ウェーレイン(メルセデスAMG C63 DTM)もパフェットと0.086秒差の僅差で3番手となった。

サイド・バイ・サイドでコーナーに向かうディ・レスタとパフェット


 曇り空の下で迎えた決勝レース。ディ・レスタが好スタートを見せ、パフェットとサイド・バイ・サイドで1コーナーへ。この勝負を制したディ・レスタがトップに立つ。


 ターン3でルーカス・アウアー(メルセデスAMG C63 DTM)がアウグスト・ファーフス(アウディRS5 DTM)と接触。アウアーはバランスを崩しロイック・ディバル(アウディRS5 DTM)を巻き込んでコースアウト。デュバルがタイヤバリアに接触しストップ。このアクシデントでセーフティカーが導入される。


 4周目にレースは再開。ディ・レスタがトップ、パフェット、ウェーレイン、11番手スタートだったジェイミー・グリーン(アウディRS5 DTM)が4番手にジャンプアップ。


 5周目終わりで、まずはウェーレインを先頭に5台がタイヤ交換へと向かう。次の周に入ったレネ・ラスト(アウディRS5 DTM)はウェーレインの前でピットアウト。


 ディ・レスタを僅差で追っていたパフェットは8周目終わりでピットへ。少し時間がかかったがラストらの前でコースに復帰する。翌周にリーダーのディ・レスタがピットへ。


 パフェットの前でピットアウトしたディ・レスタ。タイヤが温まる前に交わそうとパフェットも猛プッシュをみせるも捕らえることはできず、0.5秒差でレースは進んでいく。

ディ・レスタを追うポイントリーダーのパフェット


 トップ走行するグリーンは、残り12分を切った31周目終わりでピットイン。ウェーレインの前でにピットアウトするもすぐに交わされポジションダウン。さらにマルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)にもオーバーテイクされグリーンは6番手に。


 ディ・レスタとパフェットのトップ争いにラストも近づき、3台が1.5秒差で終盤戦を迎える。

ディフェンディグチャンピオンのレネ・ラスト


 ディ・レスタはスキを見せずにトップをキープ。パフェットもラストのアタックを死守。ポジションは変わらず39周目に55分が経過する。ディ・レスタはファイナルラップも逃げ切り、通算10勝目となる勝利を挙げた。


 前日のレースでは16位と低迷したディ・レスタだったが第5戦ブダペスト以来となるシーズン2勝目を挙げパフェットとの差を29ポイントへと縮めた。

健闘を称えるディ・レスタとパフェット


「土曜日の16位という結果にはキズづいたよ。僕たちは一晩中仕事をすることとなった。だから、2010年の時のよう今日はゲイリーと良いバトルができたんだ」とディ・レスタ。


 2位に敗れるもしっかりとポイントを積み重ねたパフェットは、「週末を通して満足している。昨日のポイントは重要だったね。僕とポールとの間ではそれが違いとなった」とコメント。


 終盤、パフェットに迫ったラストは、「ここではオーバーテイクが難しい。けど自分のレースには満足しているよ」と悔しさを語った。


 ウィットマンは5位に入りランキング3位に浮上。アウアーも4ポイントを重ねウィットマンと同じ110ポイントでランキング4位。ティモ・グロックは、2戦続けてノーポイントとシーズン中盤から苦戦が続いている。


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