STCCサマーテスト初日は王者ダールグレンが首位。僚友コチュリンスキーも2日間での最速を記録

2021年8月13日(金)13時30分 AUTOSPORT web

 北欧地域で開催されているTCR規定の地域選手権、STCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権ことTCRスカンジナビアのインシーズン“サマーテスト”が実施され、タイトル奪還を期すロバート・ダールグレン(クプラ・レオン・コンペティションTCR)が初日最速タイムをマーク。さらに2日目午前のセッションでは、その元王者の僚友を務めるシリーズ史上初の女性勝者、ミカエラ-アーリン・コチュリンスキー(クプラ・レオン・コンペティションTCR)がテスト全体でのトップタイムを刻み、PWRレーシングが好調を維持している。


 6月にスウェーデン・シェレフテオで開催された第2戦以降、長いサマーブレイクに突入していたSTCCは、再開を予定する8月21〜22日の第3戦に向け、その開催地であるゲラーローゼン・アリーナ(カールスクーガ)で合同テストを実施した。


 8月11日午後からドライ路面で始まったセッションは、開始早々からパープルのクプラ勢がタイムボードの上位を占め、まずはコチュリンスキーが1分7秒台を切るタイムを記録。するとその直後には、チームメイトを0.115秒上回ったダールグレンが1分06秒591として、初日2時間のセッションでトップに立った。


 これでワン・ツーを決めたPWRレーシングに対し、レストラップ・レーシングの新エース、オリバー・セーデルシュトレーム(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)が首位から約0.5秒差の3番手に続き、開幕直前に昨季王者ロブ・ハフの緊急離脱に揺れたチームを鼓舞すると、その背後には0.007秒の僅差でカヤード・レーシングのヒューゴ・ネルマンが続き、フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRが並ぶ結果に。


 さらに5番手には今季からマシンスイッチを果たしたマティアス・アンダーソン(リンク&コー03 TCR/MA:GP)が入り、6番手にはこのテストからハンス・モーリンの後任としてブリンク・モータースポーツに新加入のケビン・エングマン(アウディRS3 LMS)が続くトップ6となった。

初日最速タイムを記録した現ポイントリーダーのロバート・ダールグレン(Cupra León Competición TCR)
Lestrup Racing(レストラップ・レーシング)の新エース、オリバー・セーデルシュトレーム(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)は初日3番手
このテストからハンス・モーリンの後任としてBrink Motorsport(ブリンク・モータースポーツ)に新加入のケビン・エングマン(アウディRS3 LMS)


■選手権リーダーは最終セッションでほとんど走れず。不安を残すかたちでテストを終了


 明けた12日は午前9時、午後13時からと2回のセッションが設定され、まずはセーデルシュトレームとそのチームメイトであるミカエル・カールソン(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)のレストラップ・レーシング勢が午前の上位に並ぶ。


 すると前日2番手で終えていたコチュリンスキーがタイムを更新し、1分06秒133のトップタイムを記録。これで2番手カールソンに0.006秒差、3番手セーデルシュトレームに0.029秒差としてセッション首位を奪い、彼女のタイムが2日間総合での最速となった。


 一方で前日首位だったダールグレンはロングランに徹して4番手、新人エングマンも初のアウディで5番手と、9番手の代表トビアス・ブリンク(アウディRS3 LMS)のタイムを凌ぐ適応能力の高さを見せている。


 テスト最終セッションは2日目のトップふたりがポジションを入れ替え、カールソンが首位に立ったものの、1分06秒439で最速更新はならず。今度は0.098秒差でコチュリンスキーが続き、3番手にはリンク&コーCo 03 TCRのアンダーソンがセットアップ改善の効果を見せてトップ3に喰い込んだ。


 一方、このセッションでは現在選手権首位を行くダールグレンがその時間のほとんどをピットで過ごすなど、トラブルシューティングに追われるような一幕もあり、PWRレーシングにとっては続く第3戦に向けて不安要素の残る終わり方となっている。

現在ワンメイクEVオフロード選手権『エクストリームE』にJBXEから参戦中のコチュリンスキーが、2日目午前最速となる
2日目を通じて最速タイムを争ったミカエル・カールソン(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR/Lestrup Racing)
8月21〜22日の第3戦ゲラーローゼン・アリーナ(カールスクーガ)でシリーズ再開を迎える

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