アルファタウリF1代表、2021年前半戦の成績に不満「選手権5位争いを制するため、完璧な仕事をしなければならない」

2021年8月15日(日)7時35分 AUTOSPORT web

 アルファタウリのチーム代表フランツ・トストは、2021年F1シーズン前半を振り返り、チームには今年ランキング5位を獲得できる力があるが、現時点ではポテンシャルをフルに発揮していないと語った。


 ピエール・ガスリーは11戦中8戦で入賞、アゼルバイジャンGPでは3位に入り、現在ドライバーズランキング8位だ。ルーキーの角田裕毅は5回にわたりトップ10以上でフィニッシュしている。

2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)が優勝、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が3位を獲得

 だが、ハンガリーGP直前、トスト代表は、シーズン最初の10戦に関しては、チームは最大限の結果を出してきたとはいえないとの考えを示した。


「(チームを採点するとすれば)真ん中くらいだろうか。(チームを)評価すると5点だ。10点満点の5点という意味で、あと50パーセント改善の余地があるということになる」とトストは語った。


「何回かいいレースはあったし、ハイライトもあった。シーズン序盤にはとても強力だった。今もそうだ」


「だが、最近の3戦(シュタイアーマルク、オーストリア、イギリス)にはあまり満足していない。4点しか獲得しなかったので、もちろん十分ではなかった」


「周囲には強力なチームがいくつかある。アストンマーティンとアルピーヌだ。コンストラクターズ選手権5位でシーズンを締めくくるために、いい仕事をしていく必要がある」


「ランキング5位を獲得するポテンシャルはあるのだ。だがそのためにはすべてをうまくまとめなければならない」


 ハンガリーGPでアルピーヌのエステバン・オコンが優勝、アストンマーティンのセバスチャン・ベッテルが2位でフィニッシュした結果、コンストラクターズランキングは5位アルピーヌ、6位アストンマーティン、7位アルファタウリという順になった。その後、ベッテルが技術規定違反により失格となったことで、アルファタウリが逆転して6位になった。
 アルファタウリは2020年はランキング7位、2019年のトロロッソ時代には6位を獲得している。

2021年F1アゼルバイジャンGP 3位を獲得したピエール・ガスリーとアルファタウリ代表フランツ・トスト

 現ドライバーについて語るなかで、トストはガスリーを称賛し、ルーキーの角田については長い目で見守っていきたいとの考えを示した。F1の世界でいい成績を残せるようになるには時間が必要だと、トストは改めて主張した。


「ピエールは素晴らしい仕事をしている。極めて高いレベルで走り、マシンのポテンシャルを引き出している」とトストは語った。


「裕毅については、いい方向に向かっていると思う。彼は学ぶのが早い。ただ、意気込みすぎることがあるかもしれない」


「F1で走り、ドライバーとして成功を収めるというのは、大きなチャレンジだ。若いドライバーには時間を与える必要がある」


「F1で成功するには、ひたすら努力を重ねて、自己を鍛錬する必要があるのだ。若いドライバーたちは学習を積んでいかなければならない」


「他のカテゴリーからやってきてF1マシンに乗り込み、全くミスすることなく、すぐにうまくやるのは難しい。それができると思うなら、間違った方向に夢を見ているといわざるを得ない」

2021年F1第11戦ハンガリーGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

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