「最悪の恥知らず」KO勝利直後に飲酒を強要？ “悪童”マクレガーが英ヘビー級戦士に見せた振る舞いが物議「困惑している」

激闘を終えて出血も目立つジョシュア（右）。そんな英国戦士にマクレガーは興奮して思わずビールを差し出した。(C)Getty Images

　MMAで一時代を築いたカリスマファイターの振る舞いが小さくない波紋を広げている。物議を醸したのは、現地8月12日に英ロンドンで行われたボクシングのヘビー級12回戦で、ゲストとして会場に居合わせた元UFC（米総合格闘技団体）の2階級王者コナー・マクレガー（アイルランド）が見せた行動だ。

【動画】ヘビー級戦士も思わず困惑!? 物議を醸したマクレガーの振る舞いをチェック

　熱狂する会場で起きた出来事だった。

　この日のメインマッチでは、元世界同級3団体統一王者アンソニー・ジョシュア（英国）が、身長200センチの巨漢ファイターのロバート・ヘレニウス（フィンランド）を7回KOで撃破。地元の元王者が、豪快な右ストレートを相手の顎に着弾させる、文字通り「ワンパン」での決着に観客は興奮した。

　その時だった。勝利の余韻に浸りながらリングを降り、控え室に戻ろうとするジョシュアのもとにマクレガーが駆け寄る。そして、「ほら、一杯飲め」と言わんばかりに自身がプロデュースをしている黒ビールのパイントジョッキを差し出して飲酒を求めたのだ。咄嗟に差し出されたビールに、ジョシュアは思わず困惑したような表情を浮かべた。そして、一口だけ飲んで控え室へと去っていった。

　同イベントのスポンサーを務めていたために、ゲストとして招待されていたマクレガー。リングサイドで目の当たりにした豪快なKO劇に、ファイターとしての血が騒いだのかもしれない。しかし、試合のダメージで鼻血も出ていた選手に、試飲を強要するような振る舞いは、批判の的となった。

　英スポーツ専門ラジオ局『talk SPORT』は「突然差し出されたビールにジョシュアは明らかに困惑していた。マクレガーは上機嫌に見えたが、あまり感銘を受けられているようには見えなかった」と指摘している。

　また、SNS上で問題となった動画が拡散されると賛否両論が噴出。「ゾッとする」「最悪の恥知らずだ。少なくともAJはそう思ったと思う」「敬意がない」といったマクレガーを批判する声が相次いだ一方で、「コナーはスポンサーで、金を出している。自社商品をアピールする権利はある」「そもそも彼を呼んだイベント側の責任でもある」「ジョシュアも飲んでいるじゃないか」と擁護するようなコメントも寄せられた。

　これまでも世界を騒がせてきたカリスマファイターの話題は、一線級を退いてもなお尽きない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]