ダルビッシュ有が野茂の日本人メジャー最多奪三振を更新、同じ活動期間中にダルより三振を奪っていた5投手とは

2023年8月16日(水)20時26分 ココカラネクスト

記録を更新したダルビッシュ。今季は防御率4.24で8勝を挙げている(C)Getty Images

 パドレスのダルビッシュ有がまた金字塔を打ち立てた。8月14日のオリオールズ戦に先発して7回を投げて8安打4失点、6奪三振でメジャー通算1919奪三振となり、野茂英雄氏の1918三振を抜いて日本人メジャーリーガー歴代トップの座に躍り出た。

 本拠地での試合で、パドレスの球団アドバイザーを務める野茂氏も球場で見守っていた。ダルビッシュは「うれしいですね」と喜びを口にし、「ずっと交流があって、優しく教えてくださる」と信頼を寄せる大先輩の記録を抜いた感慨に浸った。

【動画】「歴史を作った!」野茂英雄氏が見守る中、ダルビッシュ有が通算1919奪三振を達成

 ちなみに日本人メジャーリーガーの3位は現楽天・田中将大の991。以下4位が黒田博樹の986、5位がツインズ・前田健太の910と続く。エンゼルス・大谷翔平はまだ8位の606。ダルビッシュと野茂の2人の数字がいかに突出しているかがよく分かる。

 ダルビッシュは日米通算ではNPB時代の1250奪三振と合わせて、3169奪三振。NPB記録に当てはめると、最多4490奪三振の金田正一、次ぐ3388奪三振の米田哲也に続く3位に相当する。

 メジャーでは実質11シーズン目のダルビッシュだが、メジャーリーグ全体で見れば上には上がいて103位。歴代最多のノーラン・ライアンは5714奪三振を誇り、以下ランディ・ジョンソンが4875奪三振、ロジャー・クレメンスが4672奪三振と歴代レジェンドの名前が並ぶ。

 現役最多はレンジャーズに移籍したマックス・シャーザーの3340奪三振。次いでアストロズに復帰したジャスティン・バーランダーの3290奪三振で、この2人はダルビッシュの日米通算奪三振数を上回っている。

 ではダルビッシュがメジャーデビューした2012年以降の三振数ではどうか。ダルビッシュを上回った投手は5人。トップがシャーザーで2742奪三振。次いでドジャースのクレイトン・カーショーが2171奪三振、ヤンキースのゲリット・コールが2096奪三振、バーランダーが2075奪三振、レッドソックスのクリス・セールが2031奪三振となっている。

 ダルビッシュは1年目の2012年には221奪三振。2年目の2013年には277奪三振でリーグ最多奪三振のタイトルに輝いた。ただそれ以降は200三振以上を奪ったのは2017年と2019年の2度だけ。近年は三振にこだわるよりも、打たせて取るスタイルも取り入れながら、円熟味のある投球をみせている。

 2月には42歳シーズンとなる2028年シーズンまで6年間契約を延長した。球団からの高い評価と期待の裏返しにならない。1919奪三振という数字も、今後まだまだ積み上げていく三振の山の通過点に過ぎない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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