WTCC:中国・日本ラウンドに3台目の『ラーダ・ベスタTC1』がエントリー

2017年8月18日(金)16時23分 AUTOSPORT web

 10月に中国、日本と連戦を控えるWTCC世界ツーリングカー選手権フライアウェイラウンドに、3台目のラーダ・ベスタTC1のエントリーが決定。フランスチームのRCモータースポーツに、マカオ人ドライバーのフェリペ・デ・ソウザが加わることとなった。


 現在40歳のデ・ソウザは、過去にWTCCへのレギュラー参戦経験を持っており、アジアでのイベントにも多数参戦した経歴を持つベテランドライバーのひとり。


 そのなかには、彼の地元となるマカオでのギア・レースも含まれており、2011年から2014年まで参戦。エングストラー・モータースポーツのBMW 320TCで記録した13位がベストリザルトとなっている。


 10月14日から始まるWTCC中国ラウンドは上海国際サーキットから新設の寧波国際サーキットへ開催地が変更されての開催。サーキット初のWTCCイベントで、TC1マシンのステアリングを初めて握ることになるデ・ソウザは、ケビン・グリーソンとヤン・アーチャーに並ぶ3台目のベスタTC1をドライブすることになる。

今季もヤン・アーチャーのドライブで勝利を挙げているラーダ・ベスタTC1


「この現行規定のマシンに関しても、完成したばかりの最新サーキットのトラックも、私自身には経験がなく、少しタフな週末になるだろうと予想している。でもベストを尽くすよ」とデ・ソウザ。


「もちろん、すべてのドライバーが望んでいるのと同じように、私も可能な限り高いポジションで戦えればと思っている」


 WTCCのプロモーターを務めるフランソワ・リベイロは、デ・ソウザのスポット参戦という形でのシリーズ“復帰”を歓迎する意向を示すと同時に、次のアジア・フライアウェイ2戦のグリッドに17台のTC1車両が並ぶことを喜んだ。


「フェリペがWTCCにカムバックし、RCモータースポーツが3台目のマシンを走らせるのは、素晴らしい決断だった」とリベイロ。


「2017年シーズンのWTCCは非常に競争が激しく、フェリペにとっては困難なチャレンジになるかもしれない。しかし、彼はこの機会を最大限に活用する正しいマインドを持っていると信じている」


 デ・ソウザは、今季から新たに始まったTCRチャイナにも参戦し、香港を拠点とするチームワーク・モータースポーツのフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRをドライブ。


 またここ数年のマカオ、ギア・レースではツーリングカー・カップに参戦し、TC2Tクラスとなる旧型シボレー・クルーズでエントリーしてきた。

マカオ出身のツーリングカー使いとして名を馳せるフェリペ・デ・ソウザ


 RCモータースポーツも近日中にマカオへの参戦ドライバーを確定させる意向だが、ギアレースの週末はドライバーひとりにつき、シングル・カテゴリーへの参戦のみが認められるため、デ・ソウザがギア・サーキットでTC1をドライブするには、所属チームとの折衝という障壁が残されている。


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