バロンドール2022受賞がベンゼマ以外に考えられない理由

2022年8月20日(土)18時0分 FOOTBALL TRIBE

レアル・マドリード FWカリム・ベンゼマ 写真:Getty Images

レアル・マドリードに所属するフランス代表FWカリム・ベンゼマとって、2021/22シーズンは最高の出来だったに違いない。


2021年10月にはUEFAネーションズリーグの栄冠をフランスにもたらし、その後レアル・マドリードのストライカーとしてスーペルコパ・デ・エスパーニャ、ラ・リーガ、そしてUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の優勝に貢献。これらの成功にはベンゼマの果たす役割は必要不可欠で、シーズンを通して自身のキャリアで最多のゴール数(公式戦44ゴール)を記録した。


そんなベンゼマは、世界最高の栄誉である今年のバロンドール(2022年10月17日授賞式)の最有力候補であり、正直彼以外の受賞は考えられない。そう考える理由についてご紹介したい。




カリム・ベンゼマ 写真:Getty Images

驚異的なゴール関与記録がスゴい


ベンゼマが2021/22シーズン公式戦46試合で成し遂げた「44ゴール15アシスト」という記録は、時間あたりの生産性で考えると「66.42分に1回」はゴールに関与していることになる。1試合に1回は何らかの形で貢献をしているという驚異的な記録である。


このゴール関与数(ゴール数+アシスト数)59回は、ロベルト・レバンドフスキ(57回)、モハメド・サラー(47回)、アーリング・ハーランド(37回)、チーロ・インモービレ(36回)といった名だたるストライカーの記録を遥かに上回る。また公式戦46試合のうち32試合は、ゴールとアシスト両方を記録していることも見逃してはならない。


リーグ戦ではもちろんベンゼマが得点王になり、2位のイアゴ・アスパス(セルタ・デ・ビーゴ所属)の18ゴールを9ゴールも上回る、27ゴールを記録した。またアシスト数は12回で、惜しくもウスマン・デンベレ(バルセロナ所属)の13回を上回れず2位に終わったが、これらリーグ戦でのゴール関与数は、レアル・マドリードのゴール総数の48.75%を占めている。


FWクリスティアーノ・ロナウド 写真:Getty Images

CL史上記録にも数多参入


2021/22シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)に目を移すと、同大会でベンゼマは「15ゴール」をマークした。同CLに出場した32クラブ中、ユベントス、バルセロナ、アトレティコ・マドリード、インテルを含む23クラブのゴール数を上回っている。


15ゴールは1シーズンのCLで記録されたゴール数の中で3番目に多い(クリスティアーノ・ロナウドが2015/16に16ゴール、2013/14に17ゴールを記録)。2016/17シーズンのクリスティアーノ・ロナウド、2019/20シーズンのロベルト・レバンドフスキのゴール数に並ぶ驚異的な数字だ。


同CLでは決勝トーナメント以降に怪物として覚醒し、10ゴールを記録したベンゼマ。CL準々決勝と準決勝の両レグでゴールを記録した史上4番目の選手ともなった。過去にはフェルナンド・モリエンテス、ネイマール、エディン・ジェコのみが達成した稀有な記録である。




UEFAスーパーカップ フランクフルト戦 FWカリム・ベンゼマ(右)写真:Getty Images

レアル通算ゴール数他も塗り替える


そして8月11日に開催されたUEFAスーパーカップのフランクフルト戦。ベンゼマのダメ押しとなる追加点でレアル・マドリードが2-0で勝利。このゴールによってベンゼマは同クラブ公式戦通算ゴール数を「324ゴール」に伸ばし、これまで並んでいたラウール・ゴンサレス(1994-2010)の記録を上回り歴代単独2位に躍り出た(歴代1位はクリスティアーノ・ロナウドの451ゴール)。しかも135試合も少ない試合数でラウールの記録を塗り替える好調ぶりだ。


さらにベンゼマは、同じシーズンの中でラ・リーガとCL両方の得点王になった4番目の選手になった他、CL史上最年長のハットトリック記録を同シーズン中に自身で塗り替えるなど、2021/22シーズンはこれ以上の記録を達成している。


2022年のバロンドール受賞にはベンゼマこそが相応しいと断言できるだろう。バロンドール受賞者は10月17日の授賞式で発表される。

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