“復活”のエンバペがPKでゴールも…PSGは終盤の失点で白星を逃す、開幕から2戦連続ドロー

　リーグ・アン第2節が19日に行われ、パリ・サンジェルマンとトゥールーズが対戦した。

　今季はPSGにとって3連覇の懸かったシーズンとなるが、その初陣となった第1節ロリアン戦はまさかのスコアレスドロー。メンバーが大幅に刷新された中、最後まで相手守備陣攻略の鍵を見つけられなかった。

　迎えた今節は、白星スタートを切ったトゥールーズと激突。マルキーニョス、イ・ガンイン、ゴンサロ・ラモスらがスタメンに入り、新たな“10番”を託されたウスマン・デンベレはベンチからPSGデビューの機会を待つ。加えて、今夏の移籍報道によりチームから外されていたキリアン・エンバペがメンバーに戻ってきた。一方、トゥールーズのオナイウ阿道はメンバー外となっている。

　試合は序盤からPSGが主導権を握る。20分にはペナルティエリア手前右寄りのスペースで前を向いたヴィティーニャが浮き球のパスを供給すると、抜け出したアクラフ・ハキミが右足を振り抜いたが、シュートはGKギョーム・レステに阻まれた。前半アディショナルタイムには左サイドで前を向いたイ・ガンインが縦に繋ぎ、ファビアン・ルイスがクロスボールを送ると、ニアサイドでゴンサロ・ラモスが合わせる。ダイレクトで狙った一撃はまたもGKに阻まれ、前半はこのままスコアレスで終了した。

　後半に入るとPSGが動く。51分、F・ルイスとイ・ガンインを下げてエンバペとデンベレをピッチに送り出した。すると60分、今季初出場となった“エース”が大仕事をやってのける。左サイドで前を向いたハキミのスルーパスにエンバペが抜け出すと、ペナルティエリア内で倒される。1度は流されたものの、オンフィルージレビュー（OFR）の結果PSGにPKが与えられた。キッカーを務めるのはエンバペ。GKの逆を突いてゴール左にシュートを叩き込み、PSGが先手を取った。

　その後は勢いを増したPSGがさらにゴールに迫る場面を増やし、デンベレやヴィティーニャがフィニッシュを狙うも、追加点は挙げられない。するとトゥールーズは84分、右コーナーキックがファーサイドに流れると、反応したザカリア・アブクラルがハキミに倒されてPKを獲得する。このPKをアブクラル自身がきっちりと仕留め、土壇場でトゥールーズが試合を振り出しに戻した。

　試合はこのままタイムアップ。PSGは復活を遂げた“エース”が今季初ゴールを記録したものの、終盤の失点で白星を逃した。リーグ・アン開幕から2試合連続ドローと苦しいスタートとなっている。

　次節、PSGは26日にRCランスをホームに迎える。昨季1位と2位の直接対決だ。一方、トゥールーズは27日に敵地でストラスブールと対戦する。

【スコア】
トゥールーズ　1−1　パリ・サンジェルマン

【得点者】
0−1　62分　キリアン・エンバペ（PK／パリ・サンジェルマン）
1−1　87分　ザカリア・アブクラル（PK／トゥールーズ）