今季初の“ロンドンダービー”、現地紙が「気付いたこと5つ」を列挙

2017年8月21日(月)17時42分 サッカーキング

チェルシーが勝利したロンドンダービー [写真]=Getty Images

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 20日のプレミアリーグ第2節では、トッテナムとチェルシーによる“ロンドンダービー”が行われ、2−1で勝利したチェルシーが今シーズンのリーグ戦初勝利を挙げた。プレミアリーグ史上初のウェンブリー・スタジアム開催となった同試合を振り返り、同日付のイギリス紙『インディペンデント』が「気付いたこと5つ」を挙げている。

1.チェルシーはまだ補強が必要
 チェルシーの控えメンバーは、トッテナムに4−2で勝利した昨季のFAカップ準決勝と比べると対照的だった。当時はベルギー代表MFエデン・アザール、スペイン代表MFセスク・ファブレガス、スペイン代表FWディエゴ・コスタが後半途中からピッチに立ったが、今回の試合ではケガや出場停止、また指揮官との確執問題で3名とも不在だった。アントニオ・コンテ監督には非常に優れたレギュラーメンバーは揃っているが、1シーズンを戦い抜くためにはバックアップも必要だ。2億ポンド(約280億円)を投じてトッテナムのベルギー代表DFトビー・アルデルヴァイレルトやサウサンプトンの3選手(オランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイク、イングランド代表DFライアン・バートランド、ポルトガル代表DFセドリック・ソアレス)を狙うと報じられており、この大一番に勝利したとはいえ、やはり補強が必要だろう。

2.コンテ監督は与えられた駒で魔法を使う
 選手層は薄いかもしれないが、チェルシーには世界有数の鋭敏な監督がいる。退団を希望するFWや気難しいオーナーの扱いには不慣れだが、マウリシオ・ポチェッティーノ監督に率いられたトッテナムの抑え方は熟知している。バーンリーとのプレミアリーグ開幕戦に敗れて意気消沈していたチームは変貌を遂げ、試合開始直後から積極的に圧力をかけていた。

3.ダヴィド・ルイスは不慣れな中盤でも少しは効果的
 チェルシーのブラジル代表DFダヴィド・ルイスは、出場停止のセスク・ファブレガスに代わって中盤で起用された。だが、リーグ屈指の中盤プレーヤーであるトッテナムのベルギー代表MFムサ・デンベレと比較すると場違い感は否めなかった。ポジションニングが悪く、デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンにスペースを与え過ぎていた。それでも、ベルギー代表DFヤン・ヴェルトンゲンのクロスにイングランド代表DFエリック・ダイアーが飛び込んだ相手の決定機をブロックするなど、本領を発揮する場面もあった。いずれにせよ、コンテ監督はできることなら彼を本職のDFラインに下げたいはずだ。

4.トッテナムのウェンブリーの呪いは続く
 昨シーズン、本拠地ホワイト・ハート・レーンでのホームゲームは一度も負けなかったトッテナムだが、ウェンブリー・スタジアムでは5戦で3敗を喫した。相性の悪さは否めず、今シーズンの優勝は難しいのではと囁かれている。迎えた今回のプレミアリーグ史上初のウェンブリー開催の一戦。トッテナムは試合前から素晴らしい雰囲気を醸し出しており、“呪い”は単なる迷信だと思われた。しかし終わってみれば、被枠内シュート2本で2失点。さらにイングランド代表FWハリー・ケインのシュートもポストに嫌われた。チェルシーのベルギー代表FWミシー・バチュアイによるオウンゴールのおかげで“呪い”は解かれた…と思いきや、スペイン人DFマルコス・アロンソに2点目を奪われて敗戦。スパーズのファンは、骨の折れるシーズンになることを危惧しているかもしれない。

5.バカヨコは不完全だが順応するはず
 今夏、チェルシーを退団したセルビア代表MFネマニャ・マティッチの後釜として加入したフランス代表MFティエムエ・バカヨコは、前任者よりもダイナミックだ。ケガ明けで万全のコンディションではないにもかかわらず、プレミアリーグ特有の激しいバトルを苦にする様子は見られない。3人で構成された中盤の右側エリアを担当すると、攻守において自慢の加速力を見せつけたほか、チームメイトとも良い連係を披露した。まだ本来のキレは戻っておらず、試合序盤には簡単に倒れるシーンも見られた。だが、マティッチの売却がそれほど大きな過ちではないことをファンに示してくれた。

(記事/Footmedia)

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