「今のまぐれだろうという走りがずっと続く」。2019年WRC日本ラウンド招致応援団に聞くラリーの魅力

2018年8月23日(木)18時22分 AUTOSPORT web

 2019年WRC世界ラリー選手権日本ラウンド『Rally Japan(ラリー・ジャパン)』招致に向けて結成されたWRC招致応援団。今回、そのメンバーである梅本まどかさんと栗田佳織さんに、活動にかける思い、サーキットレースとは異なるラリーの魅力を直撃した。


 2017年にトヨタが復帰参戦したことで日本でも人気が再燃しているWRC。そのトヨタは復帰後、すでに5勝を挙げる活躍をみせていて、多くのメディアがその戦いを報じるなど、露出の機会も増えている。


 そんなWRCの1戦を日本でもふたたび開催しようと活動しているのがWRC日本ラウンド招致準備委員会。8月22日に行われた活動経過報告会では、WRCプロモーターと開催契約を締結したことや、FIAに2019年9月または11月開催でカレンダー申請を行ったことなどが発表された。


 復活開催に向けて確実に歩みを進めているWRC日本ラウンド。その開催実現に向けてWRCをはじめとするモータースポーツの魅力を発信するべく結成されたのがWRC招致応援団だ。


 22日の発表会でアナウンスされたメンバーは4名。男性陣は大のクルマ好きで元TBSアナウンサーの安東弘樹さんと、フィギュアスケーターで今年は86/BRZ Raceにも参戦した小塚崇彦さんのふたり。

WRC招致応援団に就任した梅本まどかさんと栗田佳織さん


 女性陣は、人気アイドルグループSKE48の卒業生で今年はコドライバーとしてラリーにも参戦している梅本さんと、J SPORTSの中継などWRC関連番組でメインキャスターを務めている栗田さんのふたりだ。


■梅本まどか、ラリーに触れて「モータースポーツって改めて面白い」


 F1速報やバイク誌などでも活躍する梅本さんは、もともとF1などサーキットレースのファン。ラリーについては2018年からTOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジに参戦することになって初めて触れたという。


「サーキットはもちろん大好きで楽しいですけど、今年に入ってからトヨタのラリーチャレンジにコドライバーとして参加させて頂いて、実際に自分が体験してみて、ラリーはすごく楽しいですし、モータースポーツって改めて面白いというのを感じました」と梅本さん。


「クルマも、それを速く走らせるドライバーも、両方ともかっこいい(笑)! というのを、コドライバーを経験することで今まで以上に知ることができました」


「またモータースポーツの楽しさ、ドライバーのかっこよさは変わらないですが、サーキットとは違う楽しみ方もあります」


「ぜひF1好きの方、サーキット(レース)だけでラリーを実際に見たことがない方に、日本で行われるラリー、そして2019年のWRCラリージャパンを応援してもらえたらいいなと思っています」


■WRC中継でおなじみの栗田さん「自分の想像を軽く超えた走りが見られる」


 2011年からJ SPORTSのWRC関連番組でキャスターを務めている栗田さんはサーキットレースとは異なる魅力を持つラリーについて「ラリーの全部が好きなので、改めてどこが魅力なのかを説明するのは結構難しいかもしれない」と言う。


「イメージとして『今の(走りは)まぐれだろう』という走りが、ずっと続く感じ(がラリーの魅力)。自分の想像を軽く超えた走りが見られるのが楽しいですし、ライバルのチームの走りでも、ファンが盛り上がって応援するのも楽しいですね」

WRC中継などでおなじみの栗田佳織さん


「(サーキットレースと違って)ラリーは1台1台アタックしてくるので、自分が大好きなドライバー以外のマシンが来ても、ファンはすごい盛り上がって声援を送るんです。これはラリーならではなのかなと思いますね」


「ラリーは1台ずつアタックして、そのタイムを競う競技だから、ライバルでも分け隔てなく応援するんです。この雰囲気はサーキット(レース)とは少し違うと思うので、(サーキットレースファンにも)楽しんでもらいたいです」


「もしラリー・ジャパンが開催されて、(拠点が設けられる予定の)モリコロパーク(愛・地球博記念公園)でSSが開催されたら理想ですね。ラリーの楽しみ方とサーキットレースに似た雰囲気を同時に楽しめると思うので」


 2010年を最後に国内での開催が途絶えているWRC。2019年のラリー・ジャパンは首都圏からもアクセスしやすい愛知・岐阜の中部地方をメインに開催される構想で、公道を使用するという競技の性質上からサーキットレースよりも気軽に観戦できるはず。

WRC日本ラウンド招致準備委員会が制作した招致ロゴ
WRC日本ラウンド招致準備委員会が制作した招致ロゴ


 その一方、国内においてはラリーの認知度やモータースポーツへの理解度があまり高くないのも事実。とくに公道を使用するラリーについては国や自治体はもちろん、地元住民の強力も必要不可欠で、今回応援団に就任した4名を含めた継続的なPR活動が2019年『ラリー・ジャパン』復活の重要な要素になることは間違いない。


AUTOSPORT web

「応援団」をもっと詳しく

タグ

「応援団」のニュース

「応援団」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ